女性が起業した探偵社があるという。依頼されやすい案件や相談者のタイプなどについて、ジャーナリストの深月ユリア氏が代表者から話を聞いた。

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 コロナ禍で夫婦共にステイホームの時間が増えて、家庭でのさまざまな問題が浮き彫りになり、「コロナ離婚」も増えている。そんな時の証拠集めに活躍するのが、浮気・不倫・素行調査など様々な調査をする探偵社だ。今回、筆者は探偵社の中でも異色の、女性が起業し、LGBTの相談員もいるという総合探偵グループ「チーターズ北多摩」(東京都調布市)の代表、村上裕美子氏にインタビューした。

 −探偵になられたきっかけは?

 「探偵社というと浮気調査や素行調査、行方不明調査が多いのですが、うちはストーカー・盗聴器発見調査などにも力を入れていまして、 少しでも困っている女性の力になれたらと思いまして。10年間、探偵事務所に勤務して、今年5月に起業しました」

 −女性探偵ゆえに依頼しやすい案件や相談者のタイプは?

 「シングルマザーの方からのご依頼で、『仕事に出ている間に小学生の子どもが財布から3万円抜いて怪しげな場所に行っているから尾行して欲しい』というご依頼がありました。30代後半の方で、『田舎から出てきて友だちがいない』ともおっしゃってました。尾行したところ、お子さまがゲームセンターに通っていました。他にも30代半ばのシングルマザーの方から『子どもが遅くまで出歩いているから、ちょっと脅かして欲しい』という案件があり、男性調査員を派遣したんですが、警察沙汰になっちゃいました(笑)。『探偵事務所なんです』って説明して解決しましたが」

 −変わった案件や不思議な案件は?

 「50代くらいの男性から『集団ストーカーにあっている』『宅急便の車に狙われている』という相談が複数ありました。調査するに当たって詳しくお話を聞くと、会社で仕事ができなくてパワハラを受けていて退職して次の仕事も見つからい、という状況でした。この手のご相談は、どれも似ていて相談者様の被害妄想であることが多いです。中には生活保護の方で、調査料金だけ払えないので、お話だけ聞いたケースもありますが、探偵よりカウンセリングが必要かと思います」

 −読者へのメッセージを。

 「探偵というと料金が高くハードルが高く思われるかもしれませんが、うちはそんなことありませんので、困ったことありましたら友だち感覚でお電話いただけたらと思います。依頼されずに(料金の発生なく)話をするだけでも、解決するケースもあります」

 「人助けのために探偵社を起業した」という村上氏の思いが伝わってきた。

(ジャーナリスト・深月ユリア)