兵庫県川西市で21日、酒気帯び運転をした疑いで、養護学校の教諭の男が逮捕されました。男は直前、警察官の停止指示に従わず約2キロにわたって逃走した末、工事中の作業車両に衝突する事故を起こし、警備員の男性がけがをしました。
道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕されたのは、市立川西養護学校の教諭・池野光輝容疑者(28)です。
警察によりますと、21日未明、阪急・川西能勢口駅の近くで、ふらついて運転している1ボックスの軽自動車を巡回中のパトカーが見つけ、交差点で停止した際に警察官が声をかけたところ、軽自動車は赤信号を無視して発進したということです。
その後、軽自動車はパトカーの停止に従うことなく、約2キロにわたって逃走した末、工事のため車線規制していた車両に衝突しました。この事故により、工事の交通整理をしていた警備員の男性(38)が作業車にぶつかり、左ひざや右胸を打撲する軽傷を負いまいた。
車を運転していた池野容疑者の呼気からは、基準値の5倍以上のアルコール成分が検出され、その場で現行犯逮捕されました。警察の調べに対し、池野容疑者は、「酒は一切飲んでいません」と容疑を否認しているということで、警察が詳しい経緯を調べています。
川西市教育委員会の石田剛教育委員長は、「教育公務員にあるまじき行為で誠に遺憾であり、重く受け止めています。飲酒運転の根絶、交通法規の遵守について改めて徹底を図り再発防止に努めてまいります」とコメントしています。