無印良品『不揃いでないバウム』はどこに売っているのか

無印良品の大人気商品『不揃いバウム』シリーズ。
無印ガチ勢は各々、MFF(マイ・フェイバリット・不揃いバウム)を持っている人も多く、
豊富なラインナップからお気に入りの味を見つけるのも楽しい。
しかしこの『不揃いバウム』、以前X上で疑問の声が多く上がっていたのをご存知だろうか。
事の発端は3月中旬、とあるXユーザーが投稿した
「無印良品の不揃いバウム、めっちゃ美味いがそもそも揃っているやつはどこに売ってんの?」
というポスト。
定番味のパッケージには「焼きムラや凹凸、変形など、おいしさに関係なくはじかれていたものも活かしました」と記されており、「不揃い」のイメージと合わせて「不揃いバウム=見切り品の一種」と認識している人も多いのではないだろうか。
通常、見切り品の隣に規格内の商品が陳列されるケースが多いが、無印店内の『不揃いバウム』コーナーの付近に、そうした商品は見受けられない。
…と言うより、店内を散策しても正規規格、言わば「不揃いでないバウム」の姿は影も形も見当たらないのだ。
「(揃っているバウム商品は)無い。不揃いになったやつを売ってるんじゃなくて、形を揃えるコストを省いてその分安くしようみたいな商品」
こちらの声に対して「あるよ」と、形が整ったロール状のバウム商品の画像をアップするユーザーも現れ、状況は一転。
だが、無印良品公式サイトを確認すると、現在これらの商品はプレーン味しか販売されていないようだ。
『不揃いバウム』シリーズが多数の味を展開していると考えると、形が整ったロール状バウムも、それに伴う味展開がある…と考えるのが自然ではないだろうか。
無印公式サイトでは
「約20年前から販売をしているスティック型のバウムクーヘン。商品名に『不揃い』とつくようになったのは2017年以降のこと。その背景には、検品基準の見直しがありました」
と、『不揃いバウム』の歴史について説明。
「これまでは、焼き上げる際にかたちが崩れてしまう両端の部分や、焼きムラや凸凹があり見た目が不揃いなものは、弾かれていました。おいしさは変わらないのに見た目のために捨てられる、そんな“もったいない”をなくすために、バウムクーヘンの端まで商品として生かしたのが『不揃いバウム』です」
と、その特徴を紹介。
「このように製造工程上のロスを減らすことで、価格も抑えることができました。見た目は不揃いでも、おいしさは変わりません。この考えを元に、食品の大切さを伝えていきたいと考えています」
と、企業としての理念を明記していた。
果たして真相は…無印を運営する「株式会社良品計画」に取材を敢行した。
良品計画の担当者は、
「(綺麗に焼き上がったバウムも)不揃いのものも含め、全て商品化するという考えのもと販売しております」
と説明している。
そう、『不揃いバウム』」はそもそも、他のバウム商品製造の過程で不揃いになってしまったバウムを使用した商品ではない。いずれも、元から『不揃いバウム』という商品として販売するべく製造されたバウムなのだ。
「不揃いバウム=全て不揃い商品」は「不揃い(であっても弾かれなかった)バウム、ということなのだ。
ちなみに同シリーズは季節限定メニューも見逃せない。
4月3日から「塩チョコバウム」「塩バニラバウム」、10日から「甘夏バウム」が発売されているので、季節の味わいを堪能してみてはいかがだろうか。
以上、Sirabeeからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部