ディズニーシー新エリア、堪能するには「最低9万円」か
東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」が、ついに6月6日にオープンする。
テレビでも続々と特集され、オープンを前にすでに大きな話題になっている。
2001年の開業以来、最大規模の開発で、映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の世界が再現。
アトラクションは4つあり、それぞれの映画の世界観を体験できる。
そんな「ファンタジースプリングス」だが、その高すぎる価格設定も関心を集める理由となっている。
現在、東京ディズニーランドの1日券は、昨年10月の価格改定で初めて1万円を超えた(繁忙期)ことから、「もう金持ちしか行けない」など、嘆く声がネット上にあふれた。
さらにファンタジースプリングスには、通常のパスポート(入園券)だけでは入場できない。
無料の「スタンバイパス」、または有料の「ディズニー・プレミアアクセス」を取得するか、ディズニーホテルのファンタジースプリングスのパスポート付き宿泊プランを利用するしかない。
スタンバイパスは、指定された時間からアトラクションに並ぶことができるサービスで、ディズニー・プレミアアクセスは、自ら指定した時間に短い待ち時間でアトラクションを利用できるサービス。
だが、いずれも発行数に限りがあるため開園後、短時間でなくなってしまうことも多い。
注目度の高い新エリア、しばらくは激しい争奪戦となることが容易に予想される。
そこで、確実にアトラクションを楽しむためには、ファンタジースプリングスホテルに宿泊することが必要になってくる。
さらに、新エリアすべてのアトラクションを短い待ち時間で利用する1日券「ファンタジースプリングス・マジック」は、同ホテルを含めた6つのディズニーホテル宿泊者だけが購入できることになっているため、新エリアは多額の出費を覚悟しなければ十分に堪能することが難しい。
ファンタジースプリングスホテルの宿泊料金は変動制で、最低6万6000円から。
そのうえで、ディズニーシーの1日券(7900~1万900円)や、ファンタジースプリングス・マジック(2万2900~2万5900円)を購入すると大人1人で約9万円、宿泊前後の2日間を堪能しようと思えば13万円ほどは覚悟しなければならない。
まして家族で泊まるとなると、とてつもない額に上る。場合によっては海外旅行するよりも高くつく…。
だが、同ホテルは宿泊予約が可能な4カ月先まで、全室が埋まっているという。
ディズニーリゾートの運営会社であるオリエンタルランドは、いまや過去最高益を更新。
つまり、ディズニーリゾートの“金持ち優遇戦略”は成功しているといえる。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部