2024/5/12 18:30

佐川急便、廃止へ

佐川急便

2024年5月現在、佐川急便株式会社やアサヒロジスティクス株式会社などの物流大手を中心に、「あるもの」を廃止しています。

それは、配送車両へ取り付けられていた、『ドライバー名を示すネームプレート』です。

ドライバーの運転マナー向上につながるとして、長年にわたりネームプレートを車両に掲げてきましたが、SNSで名前を拡散されてしまう恐れや、女性ドライバーからの不安の声を受けて取りやめたようです。

ある配送ドライバーは、

「営業先の近くのコインパーキングに車両を止めて、訪問すると『実は私の息子と同じ名前なのよ』と、声を掛けてくれたことがあります。車両に貼った名前シールが名刺代わりになることもあると、ハッとさせられたのを覚えています」

「SNSが普及している現状をみると、いいことばかりではありませんよね。車両に名前が入っているので、自社やお客様の迷惑にならないよう、責任を持って仕事をしていきます!」

と、語っています。

配送会社がドライバーの名前を車両に掲げることで、責任感が増すばかりではなく、営業ツールにもなると、メリットも多かったネームプレート。

しかし残念ながら、世間には、SNSなどで名前をさらして誹謗中傷をする人が後を絶ちません。

物流業界に限らず、個人名を出すことによって、不安な気持ちになったり傷付いたりする人がいるのも事実。

カスタマーセンターで働いていた女性は、

「私は珍しい苗字なので、問い合わせのメールを返信するのに不安を抱えていました。案の定、メールの内容がSNSでさらされているのを発見。上司に報告すると、電話もメールも匿名を使っていいルールに変更されました」

「SNSで一度でもさらされてしまうと、たとえ投稿を削除しても意味がありません。私の場合も拡散されてしまいました」

「仕事柄、お客様からお叱りを受けることは理解していましたが、個人情報が知られてしまうと、身に危険が及ぶでしょう。対応してくれた会社には感謝していますが、同じような目に遭わない社会になってほしいです」

と、語っています。

SNSへの投稿には、「相手の立場になって考えるという想像力」に欠けた投稿が散見されます。

企業の取り組みだけではなく一人ひとりの行動が『個』を守り、不安な社会を変えていくのでしょう。

詳細は、grape [グレイプ]をご覧ください。

佐川急便があるものを『廃止』 現役ドライバーが明かしたのは?  –  grape [グレイプ]佐川急便があるものを『廃止』 現役ドライバーが明かしたのは? – grape [グレイプ]

編集者:いまトピ編集部