2024/5/13 13:19

ローソンの「419円コース」、野菜は乾燥ネギだけ

ローソン

中国では10~15人民元(約210~320円)出せば腹一杯食える「激安食」が流行っているそうだ。

1つで約42円の「2元ベーカリー」や3元(約64円)で朝食食べ放題の「貧乏人セット」を出す店などが急速に集客を増やしている。

中国では、不動産不況や若者の就職難、高い失業率もあって、特に将来に不安を覚えるZ世代を中心に人気なのだとか。

しかし、将来への不安の大きさでは日本の若者も負けていない。

「最近話題になっているのが、ローソンPBの大盛カップ麺シリーズです」

そう語るのは、経済ジャーナリスト。

『豚コクしょうゆラーメン』『辛みそラーメン』『天かすうどん七味付き』『辛コク濃厚カレーうどん』が税込み198円だ。

「ローソンでは『安くてお腹いっぱいになる』PB商品がなかったことから開発に着手したと言いますが、同時におにぎりなどとの食べ合わせも考慮に入れているとか。実際、ローソンPBの大盛カップ麺に113円の『塩にぎり』と108円のペットボトルのお茶との〝セット〟で、計419円の組み合わせがよく売れているそうです」

一方、弁当の価格帯の見直しを行ったのがセブン-イレブンだ。

同社はこれまで「600円以上」「400円から559円」「400円以下」の価格帯弁当を7:9:3としていたものを、4月から4:9:5にし、低価格帯を厚くしたラインナップに切り替え。

「コンビニ各社では、過剰包装や上げ底で内容量の少ない割には割高だった弁当の価格を見直す動きがあります。特にセブン-イレブンは高価格帯商品が多く、これが顧客離れを招いていました。コンビニ各社の決算は好調ですが、コロナ禍の客離れから回復しておらず、安売り商戦で客足の回復を図りたいところでしょう」

コンビニが価格を見直してくれて、値段が安くなるのは庶民としては嬉しい限り。
ただローソンの“419円コース”だと野菜は乾燥ネギだけとなり、SNSでは栄養バランスの悪さを指摘する声も。

デフレ経済は、やはりどこかに「安さゆえの歪み」が生じているということか。

以上、アサ芸ビズからお届けしました。

中国「貧乏人セット」を嗤えない、ローソンvsセブンの「安売り商戦」  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ中国「貧乏人セット」を嗤えない、ローソンvsセブンの「安売り商戦」 | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部