2024/5/14 15:01

電車、「紙きっぷ」なくなる

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大都市圏の公共交通機関で広く採用されているSuicaやPASMOなどの交通系ICカード。
2022年に国土交通省が行ったアンケート調査によると、66.8%の利用客が「普段から鉄道に乗車する際に使っている」と回答。

そんな中、私鉄大手の東武鉄道は、4月末に発表した「グループ中期経営計画2024~2027」の中で、「QR乗車券の導入による磁気乗車券の全廃」という方針を明記した。

一部の例外はあるが、券売機などで発券する従来型の「紙きっぷ」を近い将来廃止すると公言したのだ。

「代わりに採用を計画しているのがスマートフォンに読み込ませたQRコード付きの乗車券。画面を改札機に読み込ませて通過するというもの」(鉄道ライター)

海外では列車のチケットのペーパーレス化が進んでおり、中国の地下鉄や欧州ではすでに主流となりつつある。
昨年開業したインドネシア高速鉄道も主なチケットはQRコード付きのデジタル乗車券だ。

22年にはJR東日本や近鉄、南海鉄道も実証実験を行っており、今後一気に普及する可能性は高そうだ。

だが、QRコード式乗車券にも課題はあるという。
前出の鉄道ライターは語る。

「実は、改札機の認識性能が交通系ICカードより劣るのです。そのため、しっかりとタッチしなければなりません」

「紙きっぷ利用者は、減少傾向にあるものの、国交相のアンケートでは21.5%とまだ一定数存在することもわかっています」

「高齢者にはガラケーユーザーも多く、いきなり紙きっぷを廃止してしまうと『チケット難民』が生まれかねません」

とはいえ、近年多種多様なものがデジタル化されているのを見る限り、紙きっぷがその役割を終えるのは、そう遠い未来ではなさそうだ。

以上、アサ芸ビズからお届けしました。

電車の「紙きっぷ」が廃止になる!?デジタル乗車券の導入で「ペーパーレス化」が加速中  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ電車の「紙きっぷ」が廃止になる!?デジタル乗車券の導入で「ペーパーレス化」が加速中 | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部