2024/5/18 14:17

ヤマザキ、骨折した社員に「出社命令」か

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「ダブルソフト」「薄皮シリーズ」「ランチパック」「ナイススティック」「ホワイトデニッシュショコラ」「ミニスナックゴールド」など、長寿シリーズを多数抱え、言わずと知れた業界大手の山崎製パン。

6日発売の「週刊新潮」(新潮社)は、大手製パン・山崎製パンの工場で骨折などのケガをした従業員が出社を命じられたり、現場責任者からベルトコンベヤーを停止しないよう言われていたため稼働させたまま危険な作業をして指が切断される事故が発生していると報じている。

同社工場では2月の事故を含めて過去10数年で4件もの死亡事故が起きているが、9日発売の「新潮」は、工場では包装済みの袋を開けてパンを取り出し、翌日納品分の袋に入れ直すという消費期限の偽装が常態化していると報道。

また16日発売の「新潮」によれば、アルバイト従業員が本来は従事しない取り決めになっている危険な作業に就かされてケガを負うという事例も起きているという。

食品メーカー関係者はいう。

「そもそもパン作りは非常にその微妙な匙加減は人手に頼る必要があるのです。そして非常手間がかかる一方、1個100円そこそこで売らなければならず、利益を出すためには膨大な量を販売する必要があるため同社の工場は24時間稼働となっています。」

「よりクオリティの高い商品をより安価に販売する努力というのは企業としては正しいのかもしれませんが、結果的にそれが異常なほどの効率優先主義を生み、ベルトコンベヤーを止めにくい空気やケガでも出社を余儀なくされるほどの人員逼迫を招いているのかもしれません」

ちなみに同社はかつて当サイトの取材に対し、「ミニスナックゴールド」は作業員ひとりで1時間あたり約1000個を成形し、14の工場から1日平均約8万個を出荷していると説明している。

つまり製造ラインが1時間止まるだけでも約1000個、製造数が減ることになり、影響は大きいのだ。

「その営業力と生産能力は舌を巻くレベルです。裏を返せば、ノルマといってよいのかは分かりませんが、営業現場も製造現場も会社から常に高い目標を設定され、きっちりと成果を上げるようプレッシャーを受けていると想像できます。その歪みがいたるところで出ているのかもしれません」

以上、Business Journalからお届けしました。

山崎製パン、工場で骨折した従業員に出社命令か…効率優先で指切断など事故 | ビジネスジャーナル山崎製パン、工場で骨折した従業員に出社命令か…効率優先で指切断など事故 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部