キャリア台無し中高年「ガールズバーにハマって4億円横領」

「鉄拳」「太鼓の達人」「テイルズ オブ アライズ」などのゲーム、「プリキュア」「それいけ! アンパンマン」「たまごっち」関連の玩具、カプセルトイ「ガシャポン」、「ガンプラ」などのプラモデル…と、娯楽関連の商品を幅広く扱う大手メーカー、バンダイナムコホールディングス(HD)。
同グループの中核企業であるバンダイナムコエンターテインメントの元社員が14日、業務上横領容疑で逮捕された。
男性は備品の調達・管理業務を担当しており、ガールズバーでの飲食代やプレゼントなどの資金を確保するために、同社が所有する携帯電話を約500台、不正に売却して5400万円を着服したというのだ。
男性は同様の手段で、15年から22年までの間に、スマートフォンなどのモバイル端末4400台以上を無断で業者に売却、計約4億円を不正に得ていた疑いがあるという。
あくまで仮定の話として、もし2015年から22年までの7年間、前述のような形態の飲食店で4億円すべてを使っていたとすれば、毎日店に通ったとして1日あたり15~16万円程度を支出していた計算になる。
飲食店経営者はいう。
「高級クラブと比べるとリーズナブルなこうした店で毎日これだけの金額を使うというのは結構難しい」
「店員は接客時に架空の苦労話をして同情を引いたり、恋愛感情を匂わせたりとあの手この手で自分の固定客にしようと努力する。なので遊び慣れていない男性客ほどカモになりやすく危険だ」
40~50代の男性が陥る罠として、同様のケースは少なくないという。
「若手の頃からずっと激務が続き、仕事上の会食以外では飲みに行くようなことは全くといっていいほどなかった人が、40代で課長になった途端に毎日のように女性がいる店に通うようになり、明らかに仕事のパフォーマンスが落ちていた。せっかく大企業の課長になれたのに、もったいないと感じた」(大手メーカー管理職)
「50代でもヒラだった社員が女性店員に入れあげてしまい借金までつくった。部長の温情で借金を返せる程度の退職金をもらって会社を辞めた。あと数年会社に残っていれば、それなりの額の退職金を得てセカンドライフを送れていただろうに」(IT企業管理職)
「破産事件及び個人再生事件記録調査」(日本弁護士連合会)によれば、破産に至った理由のうち「浪費・遊興費」は概ね10%ほど。
この項目には買い物や飲食、旅行なども含まれており、クラブなどでの遊興が原因というケースは、目立って多いわけではないものの一定数あるというのが現状といえる。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部