サイゼリヤの「ダサくてアナログ」なモバイルオーダーが「最高」な理由…「大きなメニューから探す方が楽」「客が本当に必要なものをわかってる」
イタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」が、セルフ式のモバイルオーダーを導入した店舗を増やしている。
チェーン店で一般的なスマホアプリやタッチパネル端末のメニュー画面から選択する形態ではなく、客がテーブルに置かれた紙のメニューを見て、注文したい料理のコード(数字4桁)をスマホアプリ上に手入力するという“少しアナログ的”な形態。
「フルデジタル化」ではなく紙のメニューの確認と手入力が残るため、一見すると手間がかかって面倒に思えるが…
<「顧客が本当に必要だったもの」の典型的な例>
<タブレットで注文したい商品探す方が面倒(しかも検索機能もない)なので、こっちの方がありがたい>
<最高のUX>
<大きなメニューブックから探すほうが楽>
<スマホ内メニューが見づらくてストレス溜まる店の方が圧倒的に多い>
<リッチなUIのモバイルオーダーアプリは、視覚情報メインでわかりやすさを追求している代償として、1つの商品を選択するのに何回も画面遷移させられる傾向にあるから、対極的なこの攻めたUIを採用したのは興味深い>
と、SNS上では歓迎の声が目立つ。
「一見すると『素っ気ない』『ダサい』という印象を抱くかもしれませんが、非常に画面構成がシンプルで使いやすく、UI的に優れていると評価できます。デザインを見る限り、おそらくデザイナーがデザインしたものではないと思われ、社内で顧客のユーザビリティーをとことん突き詰めた結果として、このようなUIになったのではないでしょうか」(TransRecog代表の小林敬明氏)
最新技術をすぐに導入するのではなく、コストを最小限に抑えつつ、ユーザーに寄り添った取り組みを進めるサイゼリヤには、今後も注目だ。
以上Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部