松屋、人気メニュー販売終了
牛丼チェーン「松屋」が、根強いファンを獲得している「松屋ビーフカレー」の販売を終了させることがわかり、SNS上では嘆きの声が相次いでいる。
代わりに16日から「オリジナルチキンカレー」をレギュラーメニューとして販売するが、なぜ松屋は一部から高い人気を誇るビーフカレーの販売をやめるのか。
外食チェーン関係者はいう。
「もともと『松屋ビーフカレー』は独特のスパイシーさと油っぽさ、辛さ、ホロホロのビーフがウリだったが、昨年のリニューアルによってこうした特徴が薄れてマイルドなテイストになった。加えて、形が残ったビーフの量が減ったこともあり、ファンが離れて注文が減っていた可能性は考えられる」
「かつての『ごろごろ煮込みチキンカレー』はゴロっとしたチキンが贅沢に入っていたが、新たに発売される『オリジナルチキンカレー』は写真を見る限りチキンの量は少なく、サイズも小さい。個性がなく“ただのカレー”という印象で、それほど力を入れているメニューとは考えにくい。松屋といえば牛丼チェーンのなかでカレーメニューに強みを持つ点が特徴だったが、『カレーの松屋』という看板を捨てて路線変更した感がある」
別の外食チェーン関係者はいう。
「牛肉が高騰してビーフカレーでは利益が出にくくなったため、鶏肉に切り替えたという面もあるのでは」
「とりあえずカレーを求める顧客のニーズに応えるためレギュラーメニューでオーソドックスなカレーを提供しつつ、期間限定で定期的にさまざまなオリジナリティーのあるカレーを投入していく戦略かもしれない」
「カレージャンルで高いポテンシャルを持っている松屋だけに、今後魅力的なカレーを提供してくれることに期待したい」
一部から高い人気を誇るビーフカレー。
ファンは食べ納めになるかもしれない。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部