セブンの完全セルフレジ、「完全に優秀」
セブン-イレブンの一部店舗で導入済みの完全セルフレジが、ファミリーマートやローソンのコンビニチェーンのそれと比較して非常に使いやすく、製品体験(UX)が優れているとして一部で話題を呼んでいる。
大半の店舗で完全セルフレジを導入済みのファミマ、ローソンとは異なり、セブンは店員が商品のバーコードのスキャン・登録と合計金額の算出までを行い、顧客は支払いの部分だけを行うセミセルフレジを導入している。
そんな中、一部店舗では完全セルフレジを導入し始めていることはあまり知られていない。
各コンビニのセルフレジの手順を今一度おさらい。
◾️ファミマ
「ファミペイ」を使用するか否かを選択
→ポイントカードを使用するか否かを選択
→利用する場合は利用するカードを選択肢してカードリーダーに差し込む
→商品のバーコードをガラス面にかざしスキャン
→支払いボタンを押す
→「バーコード決済」「電子マネー・ポイント」「クレジットカードその他」のなかから支払い方法を選択(現金払いは不可)
→アプリなどで配布されているクーポンを利用する場合は、バーコードをハンディ型リーダーで読み取る
→支払い処理をして完了
◾️ローソン
支払い方法を選択
→レジ袋が必要な時はレジ袋のバーコードをスキャン、不要な場合「レジ袋不要」のボタンを押す
→ハンディ型リーダーですべての商品のバーコードをスキャン
→「購入する」ボタンを押す
→利用するクーポンがある場合は「クーポンを利用する」ボタンを押しバーコードをスキャン
→ポイントカード(「Ponta」「dポイント」)利用の有無を選択
→利用する場合は「カードをスライド」「携帯・スマホをタッチ」「バーコードを読み取り」
利用しない場合は「持っていない」
→先ほど選択した方法で支払い処理
◾️セブン-イレブン
セブンは、いきなり商品のバーコードを読み取ることから操作を始められる。
途中でレジ袋のバーコードをスキャンすることも可能。
すべての商品のスキャンが終わったら「お支払へ」ボタンを押し、キャッシュレス決済手段を選択して支払いを行う。
この非常にシンプルな手順に、SNS上では、以下のように高評価の声があがっている。
<・読み取り部分がかざすタイプ・最初に何も押さなくてもバーコードをかざせば勝手に商品を認識・最後に決済手段を選ぶだけで完結 完璧です。全部のコンビニのセルフレジこれにしてくれ…>
<最も使いやすいと思っていたダイソーと同じタイプ>
<ニューデイズは前からこんな感じでめっちゃ使いやすい>
<ローソンのセルフレジ ・決済方法を最初に選ばせる直感から程遠いUX(支払いは最後)・読み取り部分がハンディタイプ(いちいち手に取らなければいけない)・商品スキャンの前にレジ袋スキャンの工程が入る(ここで商品をスキャンすると弾かれる)なんで…?>
「商品のバーコードをスキャンするだけで操作が始まる点や、手順が少なくタッチする回数が少なくて済む点は非常に優れていると評価できます。
大手コンビニのなかでは遅れて完全セルフレジを導入するかたちになりましたが、“後出し”になった分、他社のセルフレジのUIを入念に研究して、最良のものをつくろうと検討を重ねた様子がうかがえます」 (TransRecog代表の小林敬明氏)
ちなみにセブンは現在、顧客自身のスマホで商品のバーコードを読み取り決済まで完了させる「セブンスマホレジ」の導入店舗を徐々に拡大させている。
顧客はレジに並ぶ時間を削減でき、店側はレジ接客に要する時間やレジ設備コストを削減できる。
今後もセブンの動向から目が離せない。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部