【夏休み】高速の渋滞時、一番”スムーズに進む車線”じつは…「時速10キロも早い」
夏休み真っ只中。これからのシーズンは帰省や家族旅行など車で出かける人々が増えるため、高速道路では渋滞にハマりやすいなんて困り事も…。
30日放送の『あさイチ』(NHK)にて、「渋滞のときに一番早く進む車線」について調査結果をもとに紹介されました。
■渋滞が発生する原因
3車線ある高速道路の場合、一番右側は「追越車線」となり、無理のない範囲での車の追い越しが認められている。
渋滞の際、焦って右側に車線変更をしてしまうことがあるが、この行動は渋滞を悪化させてしまう可能性がある、と渋滞学を研究している東京大学教授の西成活裕氏は指摘。
渋滞が発生する原因は、車線変更によって後方の車がブレーキを踏むため「連鎖がどんどん続いて渋滞がひどくなる」と説明する。また渋滞から早く抜けたいとの焦りから、追い越し車線に車が集中しやすいとのこと。
■早く抜け出すには…
そのため、渋滞にハマらないためには「車線変更はせずに、左車線を走行する」のが正解だという。
複数の高速道路で行った西成氏の調査結果によると、渋滞発生時にはおよそ4割の車が追い越し車線に集まる一方で、左車線は車が少なければ車間距離があくだけでなく、ある程度速度が出せてスムーズに走行できるのだとか。
番組では3車線それぞれ走った場合の比較も紹介され、「右が時速16.3キロ、真ん中が時速20.6キロ」そして「左が時速25.6キロ」となり、右側の「追い越し車線に比べて時速10キロくらいはやい」と西成氏は解説。この結果には、スタジオでも驚きの声があがった。
ちなみに2車線しかない高速道路の場合は車が左右に行き来するため、あまり大差はないとのこと。渋滞時の左車線走行は、あくまでも3車線の高速道路のみ番組では推奨している。
車で遠出する予定がある人は、念頭にいれておくといいかもしれませんね。
しらべぇが伝えています。
編集者:いまトピ編集部