2024/8/19 09:06

地獄のような暑さが続く夏。匿名で届いた謎の小箱。酷すぎる中身にゾッとした…

インコAmazon

地獄のような暑さが続く夏。我われ人間以上に、この暑さを苦手とする動物は少なくない。
以前X上では、夏のある日に送られてきた「とんでもない郵便物」に、怒りの声が寄せられていました。

■突如送られてきた郵便物、その正体は…
6月後半、「NPO法人ことりのおうち」X公式アカウントが、「どういう事!? ホント命をなんだと思ってるんですか?」と、怒りを滲ませたポストを投稿。

ポストには郵便物の写真が添えられており、品名欄を見ると、そこにはなんと「セキセイインコ」の7文字が。

■「インコが可哀想」と怒りの声続出

ポスト本文には「これじゃ不法遺棄と同じだし…」「こんな袋で空気穴もなく。カイロまで付けられたら暑かっただろうに…」といった嘆き、そして「飼い主が亡くなったなら協力はします!」「でも名乗りもせず、命をこんな危ない方法で送るなんてありえないです…」「一方的に送ってきて、お世話にかかる費用は店の資金や支援者の善意の寄付でやるのが当たり前の考えなんですか?」と、疑問の文章が続いていた。

同ポストは投稿からわずか数日で2万件以上ものリポストを記録し、Xユーザーからは「発送元を記載しない部分にも、悪意を感じますね」「インコが可哀想すぎます」など、怒りの声が続出。
加えて「郵便局側も、何を考えているんだ?」「ゆうパックで生き物を送れるの、初めて知りました…」といった戸惑いの声も非常に多く見られた。

そこで今回はことの経緯をめぐり、「ことりのおうち」の理事長・高見広海さん、ならびに「日本郵便株式会社」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、様々な事実が明らかに…。

なお後日、送り主からは謝罪の連絡が届いたそうだ。

じつは「ゆうパック」は特定の条件下で小動物の郵送が可能だが、高見さんが強い怒りを感じているのがその発送方法。

今回の事態について「当法人も動物業をしているため、日本郵便さんが生き物を運んでくださることは大変感謝してます」と前置きしつつ、「業者間ではプロが輸送準備をして発送するためほとんど事故は無いですが、今回のように紙袋を使用したり、カイロが中に入ってたり、空気穴が無かったり、さらには送り主の名前や連絡先が無いのはあり得ないことです」と、苦言を呈す。

加えて「鳥類を送る際は、必ず名前・連絡先等の記載や、段ボールや木箱等の徹底をお願いしたいです」「そもそも、本来は素人さんが送ること自体が危険すぎるので、廃止して頂きたいです」と、忌憚の無いコメントを寄せてくれた。

実際、知識のない人物が鳥を郵送するのは非常に危険な行為で、高見さんは「熱中症や凍死、怪我の危険もありますし、その他梱包の方法等の問題もあります」と、その危険性について強調している。


■日本郵便は一部「ノーコメント」
哺乳類を除く小動物を「ゆうパック」で送る際には、「健康体であること」「脱出や排せつ物等の漏出がないよう、包装をしていること」「人に危害を与えるおそれがなく、悪臭を発しないこと」などの条件が必須。

加えて鳥類を送る場合は「小型の鳥類であって、近距離あて(原則として同一都道府県内)とすること」という条件が加わる。

日本郵便の担当者は「ゆうパックについては、お引き受けから配達まで概ね1~2日程度を要しますが、この間、内容品に応じた特別な取扱いは行いませんので、当社webサイトでご案内する条件などを踏まえてのご利用をお願いいたします」と、呼びかける。

ところで鳥類郵送の条件にある「近距離あて(原則として同一都道府県内)とすること」という条件に、疑問と不安を覚えた読者もいることだろう。極端な話、北海道の端から端への郵送は可能なのだろうか…?

こちらの疑問に対し、日本郵便からは「小型の鳥類については近距離あて(原則として同一都道府県内)でご利用頂くものとしてご案内しており、運送経路上、複数の地域区分郵便局を経由しない地域あてに限っているため、北海道のように複数の地域区分郵便局が存在する場合、宛て先によってはご利用頂けますない場合がございます」との回答が得られた。

同様に離島に送る場合など、送達に日数を要することから動物の健康等が懸念されるものは、引き受けないケースもあるそうだ。

今回の事例について説明し、高見さんから寄せられた痛切なコメントを引き合いにしつつ、「鳥類のゆうパック郵送」改定の予定等はあるのかを尋ねてみたが、残念ながらこちらに対するコメントは得られなかった。

詳細はしらべぇをご覧ください。

匿名で届いた謎の小箱、酷すぎる中身にゾッとした 「あり得ない」と怒りの声噴出 – Sirabee匿名で届いた謎の小箱、酷すぎる中身にゾッとした 「あり得ない」と怒りの声噴出 – Sirabee

編集者:いまトピ編集部