2024/8/29 15:07

イオンのセルフレジ、斬新すぎる「スキャンはカゴに入れる時」

セルフレジ

小売店でセルフレジの導入が広がるなか、大手総合スーパー(GMS)チェーン・イオンリテールが導入したセルフレジ「レジゴー」が好評だという。

イオンの「レジゴー」は従来のセルフレジと大きく異なる。

客はアプリをインストールした自身のスマートフォン、もしくは店内に置かれた専用端末をカートに装着されたホルダーに置き、それを使って買い物をしながら商品のバーコードをスキャンしていき、すべての商品をカゴにいれたら専用ゲートに持っていく。

ゲート入口の「お支払いコード」をスキャンし、スマホ・専用端末画面に表示された番号の無人レジに進み、あとは一般的なセミセルフレジと同様に支払い手段(クレジットカード、QR決済サービス、現金など)を選択して支払いを行うという流れだ。

お客にとっては、買い物をしながら合計金額を確認できたり、カゴの中身を把握しやすいといったメリットがある。

ITmediaビジネスONLiNE」記事によれば、レジゴー利用の客単価は通常レジに比べて高くなる傾向にあり、導入店舗はすでに300以上に達しているという。

大手小売チェーン関係者はいう。

「レジゴー導入でアルバイト・パート従業員の数を減らすことができ、加えて客単価の上昇効果が出ているのだとすれば、ひとまずは成功ということになる」

「店舗側にとってセルフレジは、多くの客が利用するようになってレジ待ちの行列が解消され、さらに従業員の削減、つまり人件費の削減につながらないと意味はないので、数%程度の利用率ではダメ」

「どれだけ利用率を上げられるかがカギとなってくるが、イオンのレジゴーの利用率が大きく上がるかどうかは、ちょっと疑問を感じる」

「商品をカゴに入れるたびに商品を端末にかざして自分でスキャンしなければならないというのは、かなり面倒と感じる客は一定数いるだろう」

別の小売チェーン関係者はいう。

「理想的なのはユニクロやGUで導入されている、セルフレジに商品を入れたカゴを置くだけで自動で合計金額が算出される形態」

「値札に貼られた超小型のチップであるRFIDタグをリーダーが読み取ることで可能となっているものだが、RFIDタグ一枚あたりの価格の問題で、衣類と違って100円以下の商品も多いスーパーだと採算を取るのが難しい。また一個売りの野菜のようにRFIDタグを貼れない商品もあり、何かとハードルが高いのが実情」

セルフレジが今後どのような形態になっていくのか注目だ。

以上、Business Journalからお届けしました。

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編集者:いまトピ編集部