セブン、7年ぶり「油っぽい」「味が普通」不穏な気配
大手コンビニエンスストアチェーン・セブン-イレブンは、2017年に撤退した「レジ横でのドーナツ販売」を、本日3日から首都圏の約5000店舗で販売。
実に7年ぶりの再挑戦だ。
コンビニチェーン関係者は語る。
「セブンは13年にレジ横に設置した専用マシンで入れたてコーヒーを提供する『セブンカフェ』を開始し、これが大ヒット。この戦略の延長線上で、コーヒーのお供にドーナツを買わせることを狙った」
「開始当初はそこそこ売れたものの、肝心のドーナツがこれといって特徴のない商品だったため、徐々に売れなくなった上にレジ横の専用陳列ボックスが非常にスペースを食うし商品の補充が面倒ということで店舗からは不評で、撤退に追い込まれた」
「2年前から販売している店内で調理する揚げたてカレーパンが一定の人気を維持しており、製造と店舗への搬送についてカレーパンと同じラインを使うのではないかとみられる」
気になるのはドーナツのクオリティだ。
「「特段に強みとなるポイントや特徴があるドーナツとはいえず、実際に食べた人からは『油っぽい』『油臭い』といった感想も聞かれる」
「パン惣菜の陳列棚で売られている通常のドーナツと比べて、店内で揚げることによって何か優勢性が生じているとも感じられず、いたって普通のドーナツ。いわゆる“もっちり系”のドーナツで、オールドファッションやフレンチクルーラーではなく、たとえば『メープル』はミスタードーナツでいえば『シュガーレイズド』に近い」
「店舗数的にセブンのほうがミスタードーナツより圧倒的に多いため、アクセスのしやすさという面ではセブンに軍配があがるが、ミスタードーナツには常時、数十種類の商品が並んでおり、専門チェーンゆえにクオリティは高く、頻繁にバラエティーに富む季節限定商品も投入されている」
本当のドーナツ好きが、わざわざセブンで頻繁にドーナツを買うかは疑問、ドーナツに愛着のない人は買わないのではないかという厳しい味方だ。
「今回の新ドーナツが大きくヒットするという可能性はあまり感じられない」
7年ぶりのドーナツ販売の行末やいかに。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部