2024/9/3 14:25

2億円で買ったビル、7億円で売れた…

ビルAmazon

ある事業家が過去に東京・原宿に2億円で購入したビルを売却したら…

「7億円の値がついた」

「数十年かけて営んだ事業の利益を大幅に超える利益を得ることになった」

そんなエピソードが「鑑定投資家のまーさん」によってX(旧Twitter)上にポストされ、一部で話題を呼んでいる。

そんなケースはあるのだろうか。
不動産コンサルタントで長谷川不動産経済社代表の長谷川高氏に聞いた。

「非常に珍しいケースだといえますが、可能性としては2つのパターンが考えられます」

「原宿は昭和30~40年くらいまでの原宿は閑静な住宅街で、現在のようなオシャレな商業施設が立ち並ぶ繁華街ではありませんでした」

「その当時、たまたま(40~50年くらい前に)ビルを購入し、原宿エリアの発展に伴う地価上昇により、価値が上がったというパターンが一つ目」

「もう一つは、1990年代前半のバブル崩壊で土地の価格が暴落した時期に買っていたというパターン」

「可能性として考えられるのは、このビル自体は大きな表通りには面していないものの、例えば、表参道や明治通り、竹下通りなどメインストリートに面する商業施設等の再開発があり、その商業施設の開発にこのビルの土地を取得することにより土地の形状が良くなるといった開発業者側に大きなメリットあるケースです。ディベロッパー側が『表通りに面する土地と同等の価値がある』と評価して高い価格で買い取ったといったパターンです。不動産業界の言葉でいえば、地上げ、又は権利調整に組み込まれたというケースです」

「取得価格の8倍の価格で売るというのは狙ってできることではなく、たまたま運が良かったといえると思います」

ポスト主の「鑑定投資家のまーさん」は語る。

「私の知る範囲でも、購入価格と売却価格の差がここまで大きい事例は他になく、極めて異例のケースだといえます」

では、今からビルなどの不動産を購入して大きな利益をあげるということは可能なのか。

「これだけの値上がり益を得るのは、ほぼ不可能といっていいと思います。現在の都心の不動産マーケットにおいては地価及び建設費が上昇しており、今買うということは賢明とは思えません」(長谷川氏)

不動産投資は、しっかりと勉強と情報収集をして堅実に行えば、リスクは少ないというメリットがあるのは事実のようだ。

以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。

なぜ2億円で買ったビルが17億で売れた…事業より不動産投資のほうが儲かる? | ビジネスジャーナルなぜ2億円で買ったビルが17億で売れた…事業より不動産投資のほうが儲かる? | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部