ソニー「2週間で終了」した〇〇、「開発に100億以上」か
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は8月23日に新作ゲームタイトル「CONCORD(コンコード)」をリリース。
しかしその2週間後の9月6日にサービスが終了となり、驚きが広まっている。
同タイトルはSIEが昨年4月に買収した米ゲームスタジオ・Firewalk Studiosが手がけた。
開発期間は8年におよび、総開発費用は100億円以上に上るという見方も出ている。
歴史的失敗ともいえる短期間でのサービス終了の要因として、「対戦型シューティングゲームには強力な人気タイトルが多数ひしめき合っている点」が指摘されている。
一例だけでも「オーバーウォッチ 2」「VALORANT」「Call of Duty: Warzone」「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」「Fortnite(フォートナイト)」などがあげられ、基本プレイが無料のものもあるなか、有料で4480円という強気の価格設定が受け入れられなかったという見方もある。
また、計16のフリーガンナーのキャラクターのデザインが個性的すぎて万人に受け入れられなかったのではないかという見方もある。
もっとも、ゲームのクオリティが低いというわけではなさそうだ。
<若干スローペースな試合展開ではあるが、万人向けとも言える。決して「製品としてのクオリティが低くてプレイしにくい」わけではないだろう>
<リアルなグラフィックや整理されたUI、フォントや日本語吹き替えもクオリティが高く、新規性も見られる>
ゲーム開発会社社員はいう。
「「Firewalk Studiosが8年もかけて開発したAAAタイトル(大規模タイトル)なので、開発費は少なくても1億ドル(約140億円)はかかっていると思いますし、クオリティが低いということはないでしょう」
「同じジャンルに無料でもプレイできて熱心なプレイヤーがついている人気タイトルが多数あるなか、新規タイトルで4000円以上もかかるという点が失敗の大きな原因でしょう」
「CONCORDというタイトル名が知れ渡らず、存在すら知らないという人が多ければ、当然ながら売れません。これだけ巨費を投じてつくったものでもあるので、このまま完全に終わりというわけではなく、なんらかのかたちで再リリースされるとは思います」
SIEほどの大手であれば、新規タイトルのリリースにあたっては十分なマーケティング・調査などを行い、一定程度売れるという見込みが立ったうえでリリースに踏み切るものではないかと思われるが…。
今回のケースは、非常に厳しい競争状況に置かれているゲーム業界の一面を映しているという。
無料タイトルが数多く存在するため、無名の新規タイトルに4000円も出す人がなかなかいないという現実が垣間見える。
その他詳細は、Business Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部