2024/9/14 10:00

朝食にグラノーラはNG?「 糖質過多+たんぱく質不足」老化が進む恐れも・・・賛否両論

健康

「フルーツグラノーラ」というと、健康意識が高い女子がお洒落なトッピングを加えて食べているような、ヘルシーなイメージが定着しているが、「健康を害する恐れがあるので、あまり食べないほうがいい」といった指摘が上がっている。

5月20日、Twitter上で「朝食をフルグラにするのはやめておきましょう。一見、ビタミンやらミネラルが入ってて健康そうに見える。しかし、実際のところ、オーツ麦に油と砂糖を混ぜて焼き上げた、ただのお菓子です。もし『めっちゃ良いやつそうに見えて、実はめっちゃ悪いやつ選手権』があれば、フルグラはぶっちぎり優勝です」との投稿がなされると、賛否両論が乱れ飛んだ。

批判する向きは、「フルグラが不健康だとしても、食べないよりはいいはずだ」「1人暮らしで朝食を準備する時間がない人が、手軽で短時間に栄養分を摂取できることが重要なわけで、大量に食べ続けない限り問題ないはず」など、自炊すべきなのは承知しているが、それができない人にとっては頼りになる存在になっているとする声が大半だ。

そこでグラノーラの健康への影響について、予防医療研究協会理事長で麹町皮ふ科・形成外科クリニック院長の苅部淳医師に聞いた。



苅部医師によると、フルーツグラノーラは製造過程で加熱処理をしているため、近年非常に注目されている、体の老化を進めてしまう最終糖化産物の「AGEs」という物質が含まれると考えられるという。

「これは身体の中に蓄積し、シミやしわ、血管の老化、あらゆる病気に関与している可能性が指摘されているのです。一旦、蓄積してしまうと不可逆性のため、体内から除去することが難しいのです。身体のためには、生の野菜や果物を食べるのが一番抗酸化作用が強く、アンチエイジングに効果的なのです」

以上のことから、市販されているグラノーラは、栄養価よりも美味しく食べられることに主眼を置いて加工してあるため、決してヘルシーとはいえないようだ。エネルギーチャージとしては効率が良い面もあるので、目的に応じて摂取するのがいいだろう。

ちなみに、米国農務省(USDA)は、砂糖の摂取量を「1日の総カロリーの10%以内」に制限することを推奨している。これは、たとえば2000キロカロリーの食事を摂っている人の場合、砂糖小さじ12杯(50グラム)に相当する。

あるグラノーラには、1食分に小さじ4杯(17グラム)近くの砂糖が含まれている。標準の1食分量より多く食べれば、それだけ多くの砂糖を摂取することになる。

USDAは、成分はブランドによって大きく異なるため、グラノーラを購入する際は栄養表示や成分表ラベルを注意深く読むことが重要だとし、ラベルの最初のいくつかの材料はオーツ麦やチアシード、キビなどの全粒穀物、ナッツ、種子、ドライフルーツなどであること、そしてチョコレートチップ、蜂蜜、砂糖漬けにしたドライフルーツなどの材料は注意するよう呼び掛けている。特にバータイプの商品は、固形にするためにさらに砂糖が多く使われる傾向にあり、ヘルシーとはいえない。

“肥満大国”ともいわれるアメリカで、手軽に食べられるグラノーラは今でも一般的な朝食メニューだが、一方でグラノーラは選ぶブランドによっては健康的ではないという事実も広く知られている。健康志向の高い人々のなかには、自分の好きな材料を使って砂糖を控えめにしたオリジナルグラノーラをつくり置きし、ヨーグルトや生のフルーツを盛り合わせて食べる人も多い。

グラノーラを食べる場合、まず成分表を確認し、さらに健康的で自分に合ったアレンジを加えるように心がけたい。

以上、ビジネスジャーナルから紹介しました。

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編集者:いまトピ編集部