2024/9/17 13:23

iPhone16は「遅れた機能」だらけ?

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13日から販売の予約受付が開始された米アップルの新商品、iPhone 16シリーズ。AI機能の「Apple Intelligence」などが注目されているが、世間のイメージとは異なり、意外にもiPhoneシリーズの機能にはスマートフォン市場全体でみると最新のものは少なく、ソニーの「Xperia」や富士通が手掛けていたスマホシリーズ「arrows」(現在は別会社のFCNTが展開)、さらにはガラケーといわれるフィーチャーフォンなどの日本製商品や、韓国サムスン電子の「Galaxy」などにすでに搭載されている機能が少なくないという指摘もある。果たして、これは事実なのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。

ITライターの佐野正弘氏はいう。

「iPhoneの新機種に搭載されるチップなどは最新のものが使われることが多いものの、個別の機能は必ずしも最新というわけではありません。たとえばiPhoneで生体認証機能が搭載されたのは2013年発売のiPhone 5sからですが、日本メーカーの携帯電話では20年も前のガラケーの時代から搭載されていました。カメラモジュールについてもソニーは自社でイメージセンサーを開発・製造して世界シェアが高いこともあり、新機種ではほぼ最新のものを搭載していますが、iPhoneは必ずしもそうではありません。サムスン電子などが既に製品を投入している、画面が折りたためるタイプのスマートフォンも、アップルは5年ほど前くらいから開発に取り組んでいるといわれていますが、いまだに実用化に至っていません」

 アップルがiPhoneにあえて最新機能を搭載しない理由は何か。

「ハード・ソフトの製品トータルでのバランスを重視しているためだと考えられます。最新技術ばかり搭載してバッテリーの持ち時間が短くなってしまったり、カメラを強化した結果デザイン的に大きな出っ張りが生じてしまったりすれば、ユーザの使い勝手は悪くなってしまいます。

 アップルはハードもiOS含むソフトも両方を自社で開発できる強みを持っているので製品トータルで最適なバランスを実現しやすいですが、他社はOSのアンドロイドをグーグルから提供してもらっていることから、アップルと比べれば制約が多いなかで戦わなければならず、どうしても最新機能をアピールする必要に迫られるという事情もあるかもしれません」(佐野氏)

以上、ビジネスジャーナルから紹介しました。

20年前のガラケー機能まで搭載…iPhoneが「遅れた機能」だらけの理由 | ビジネスジャーナル20年前のガラケー機能まで搭載…iPhoneが「遅れた機能」だらけの理由 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部