日本にある水族館、とうとう一線を越える
Amazon東京・池袋の「サンシャイン水族館」で期間限定(9月6日~11月4日)で開催中の夜間特別営業「帰ってきた 性いっぱい展」が「想像以上に完全に一線を越えている」としてインターネット上で話題を呼んでいる。同館は今回の企画展のコンセプトとして「生き物たちの性にまつわる繁殖行動等々に興味関心を持ってもらうことで、生き物の魅力に気づいてもらいたい」と掲げているが、具体的にどのような内容なのか。
生き物が生き残るための戦略や工夫などの「性の神秘」や、生き物たちの性について楽しく学べる企画で、2019年から過去3回開催されており、今回は4回目、3年ぶりの開催となる。「繁殖行動や求愛行動、生殖器など生き物たちの『性の違い』を人間の性文化になぞらえ、様々な展示で紹介」するもの。同館館長の丸山克志氏は次のように説明している。
<生き物たちの性の世界は、それぞれの種が繁殖し命のリレーをつなぎ続けるためのものであり、それは私たちの性や生きることに関する考え方や行動をも変え得るほどの多様性に満ちています。人間の性も基本的には命のリレーをつなぐために存在しますが、人間の場合はお互いの存在を感じ、喜びや価値観を確かめ合う側面を持つものでもあり、またそれは性差を越えるものでもあります。「帰ってきた♡性いっぱい展」での「ココロ動かす、発見」が、実に多様な人間と生き物あるいは人間同士の適切な距離感を築いていけることの伏線になれば幸いです>(プレスリリースより)
その展示内容は“かなり攻めて”おり、なかでもスタッフが作成するユニークなイラストが描かれた解説パネルは、水族館らしからぬ露骨な表現やユーモアが来場者たちを楽しませている。たとえば、コリドラスの独特な繁殖方法を解説したパネルでは、
<漫画を読んでいたのですが、そこに「お口が妊娠しちゃう」というセリフを発見!思わず「コリドラスかよ!」ってツッコんじゃいました>
などと書かれている。
このほか、“攻めた”各種イベントの開催やオリジナルグッズの販売も実施。営業時間は18時15分~21時までと夜間のみだが、入場に年齢制限はなく子どもも入場可能だ。
実際に行ったとみられる人々からは、X(旧Twitter)上に以下のように感想が寄せられている。
<めちゃめちゃ笑う>
<夜の水族館は激混みでしたが 大人なお勉強?や貴重な体験?も出来て楽しかったです>
<夜の部新鮮でしたやけに、チソチソ関係の展示が多かった>
<加減しろ>
<遊び心いっぱい、洒落っ気いっぱいの展示でした。全体にピンクと紫だったよ>
<内容は濃かった【感想】うふんであはんでした>
マーケティング会社プロデューサーはいう。
「さまざまな生き物の生態に関する知識を楽しく学べ、さらにユーモアもプラスされていて、見る人をまったく不快にさせないし、誰も攻撃したり傷つけたりしていないというのは何気にスゴイことです。学びの要素も多いので親子でも十分に楽しむことができますし、水族館の常設展とセットで利用できるのも魅力です」
以上、ビジネスジャーナルから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部