消えた「カメラのキタムラ」129店舗を閉鎖したのに…奇跡の復活「多くの企業でも参考になる」
斜陽産業といわれたカメラ・写真関連用品業界。
かつては経営危機に落ち込んだ「カメラのキタムラ」だが…実はV字回復を果たし、その後も安定した業績を残しているのをご存知だろうか。
「カメラのキタムラ」は、カメラを祖業とするビックカメラやヨドバシカメラが総合家電量販店となった一方で、キタムラはカメラ・写真に特化し続けたところが特徴といえる。
だが、スマートフォンの普及でカメラの売れ行きが低迷。
プリンターの高性能化や価格下落を受けてデジタルカメラ等で撮影した写真も自宅でプリントする人の増加でプリント業界も急速に縮小。
2017年、上場以来初の最終赤字に転落。
メラのキタムラは全店舗の約1割にあたる129店舗の閉鎖を発表。
翌年、キタムラはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の子会社となり、上場廃止となった。
業界自体も斜陽といわれ、キタムラの復活は厳しいと見られていたのだが…。
そこから奇跡のV字回復。
売上高こそ頭打ち傾向にあるものの、営業利益や経常利益、当期純利益は増え続けている。
資産は右肩下がりだが、負債も着実に減らしており、利益剰余金は大幅に増加し、純資産比率も急上昇しているのだ。
カギを握っているのは、カメラやスマホの「リユース事業」だ。
郵送での買取を行うほか、カメラの深い知識を有する専門家を増やし、AI(人工知能)による査定を導入するなど、DX化も推進している。
スマホの進化などで、急速に縮小した市場はカメラ業界に限らない。
カメラのキタムラの取り組みは、多くの企業でも参考になるのではないだろうか。
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編集者:いまトピ編集部