東京エレクトロン、〇〇禁止で売上9割減…「今も使えない所ある」
Amazon今、東京エレクトロンがネット上で注目されている。
東京エレクトロンという会社名は馴染みがないかもしれないが…
「洗面所で手を洗い、その濡れた手を入れると、風が吹き出て乾かしてくれる」
そう、ハンドドライヤーメーカーとして有名な企業だ。
ハンドドライヤーは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受けたものの一つ。
新型コロナウイルスが蔓延した2020年以降、「使用禁止」などの貼り紙が貼られ、使えなくなったり、撤去されたり、憂き目にあっている。
再び使えるようになったのは、ほとんどの場所で、昨年5月に新型コロナが5類感染症に移行してからだ。
ハンドドライヤーの中小メーカーである東京エレクトロンは、売り上げが従前の1割にまで急減し、社員も半減したという。
同社は世界最大の半導体製造装置メーカーと同名だが、別会社で資本関係などもない。本社を移転するなど経費削減を進めたが、今も売り上げはコロナ前の4割ほどだという。
同社は、ハンドドライヤーがコロナの感染拡大にはつながらないことを証明するため、独自に実験を行い、インターネット上に結果を公表している。
一方で、ハンドドライヤーについては、手洗いが不十分な場合、大腸菌など手についた菌やウイルスが空気中に放出されるとの研究論文もある。
東京エレクトロンの売り上げが激減したことに対し、ネット上では同情的な声が多い。
一方で、空気中に菌やウイルスを巻き散らす恐れを懸念する声も多く、使用に懐疑的な人は一定数いるようだ。
また、「ハンドドライヤーでは手があまり乾かない」との指摘も少なくない。そのため、「ペーパータオルを置いてもらうのが一番ありがたい」といった意見も散見される。
ハンドドライヤーが使えるようになった施設も増えてきたが、いまだに再開に踏み切っていない施設もある。
見解の分かれるハンドドライヤーだが、今後社会の潮流はどこへ向かっていくのだろうか。
以上、Business Journalからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部