サイゼリヤ「残念」人気メニュー終了
「サイゼリヤの人気メニューが消える…」
イタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」は、関東などの一部エリアで人気メニュー「カリッとポテト」(280円/税込、以下同)の販売を終了し、代わりにハッシュドポテト「ポテトのグリル」(300円)を新たに発売。
200円の「柔らか青豆の温サラダ」、300円の「辛味チキン」「ミラノ風ドリア」「ポップコーンシュリンプ」、400円の「ミートソースボロニア風」などと並び、「カリッとポテト」も多くのファンを持つ人気メニューのひとつ。
そんな「カリッとポテト」が北海道、東北、北陸、関東の一部エリアなどで10月15日をもって販売が終了し、それに代わるかたちで16日に「ポテトのグリル」が発売。
付け合わせとして提供されているポテトも「カリッとポテト」から「ポテトのグリル」に変更となる。
一口サイズのポテトをオリーブオイルで焼いた“カリッと感”がウリだった「カリッとポテト」に対し、「ポテトのグリル」は一回り大きなサイズのハッシュドポテトとなっている。
食感が異なるため、SNSでは、
<以前のポテトの方がもっと量も多かったし美味しかった>
<サイゼリヤのポテトは残念>
<こんなの改悪だよ…>
<ハッシュポテトここまで揚げると美味しくないよ>
<お値段(ほぼ)据え置きな代わりにメニューをデグレしてくるのは極力控えていただきたい>
<量は減りましたね>
<カリッとじゃなくサクッとだよこれじゃ>
<おいサイゼリヤ。お前には失望しそうだよ>
もちろん好意的な評価もみられるが、外食チェーン関係者は語る。
「旧商品も新商品も下茹でしたジャガイモを多めの油で焼くというか、ほぼ揚げるといっていい調理方法なので、基本的には味はほとんど変わりません」
「ただ、ハッシュドポテトはマッシュした状態のジャガイモを焼くのに対し、『カリッとポテト』は小さくカットしたものをそのまま焼き、サイズも結構違うため、食感が変わってきます」
「『カリッとポテト』のほうが小さいので一個あたりが吸う油の量が少なく、水分も少ないため、“カリっと感”が強くてあっさりしていて、より素材の味を味わえるのに比べ、ハッシュドポテトはやや“ボテっと感”があると感じる人が多いかもしれません」
今回のメニュー切り替えをめぐっては、素材や調理工程がほぼ同じであるにもかかわらず新商品のほうが価格が高くなっているため、事実上の値上げではないかという見方も出ている。
「サイゼリヤはここ数年、国内事業については赤字が続いて利益が出にくい状況であり(24年8月期は黒字転換)、その一方で値上げをしないと宣言しているなか、粉チーズの無料提供を終了させるなど事実上の価格転嫁などを進めており、今回の件もその一環といえるでしょう」
「ただ、サイゼリヤのメニューは全体的にかなり安いのは確かなので、多少値上げしたところで客離れは起きないでしょうし、“数十円くらい値上げになってもいいから『カリッとポテト』を継続してほしかった”と感じるファンは少なくないのではないでしょうか。値上げしない宣言を守るために、ファンが多いメニューをやめるというのは、少し顧客志向から外れているような気もします」
サイゼリヤの今後の動きに、ファンもやきもきしているかもしれない。
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編集者:いまトピ編集部