ヤマト「再配達依頼かと思ったら」見分け困難「レベル上がってる」
詐欺メールは昔からよくあるが、近年、その精巧さは格段にレベルが上がっており、真偽を見分けるのが難しくなっている。
そんな中、ヤマト運輸を騙った詐欺メールが非常に精巧だと話題に。
「ヤマト運輸の詐欺メールのレベルが上がってる」
とあるXユーザーのポストには、不在配達を知らせるメールの写真が。
その写真は、「荷物が配達できなかったお知らせ」とのタイトルで、「受け取りの日時や場所をご指定ください」と記載されている。
さらにメールを読み進めると、「再配達を依頼する」というボタンがある。
おそらく、これをクリックするとフィッシング詐欺サイトに飛ぶとみられる。
ヤマト運輸の公式サイトでも、同社を装った迷惑メールやセキュリティに必要な認証番号等を聞き出そうとする電話があるとして、注意を呼び掛け。
直近では、「クレジットカード情報を入力」させようとする手口が目立っているそうだ。
あまりにも精巧なメールだが、見分ける方法はあるのだろうか。
防犯アドバイザーの京師美佳氏に話を聞いた。
「いずれにしてもメールに書かれているURLはクリックしない、電話番号にも電話しない、ということが重要です」
「まず、PCであればウイルスソフトを入れている方が多いと思いますが、常に最新の情報にアップデートしてブロックを強化することが大切です。それでも一定数はすり抜けてきますので、企業からのメールは、覚えのある内容であっても、URLなどは決してクリックしてはいけません」
「スマートフォンなどに送られてくるスミッシング詐欺メールの場合、今は“詐欺対策アプリ”という無料で使えるアプリがあるので、ダウンロードしておくといいでしょう」
「300円ほどでプレミアムバージョンもあり、詐欺メールをすべて振り分け、迷惑電話も拒否してくれます。お年寄りや、あまりスマホの取り扱いに明るくない方などにはおススメです」
ちなみに氏が使っているのは『Whoscall』というアプリで、詐欺電話の番号が25億個ほど登録されていて着信を拒否、詐欺メールも100億件ほど登録され、迷惑メールとして振り分けてくれるそうだ。
「フィッシング詐欺の場合と同じで、メールに書かれている文面を信用しないことです。対策も同様で、転送ボタンを押すなどしてメールアドレスを確認することがひとつ。それから、通常は不在配達であれば必ず不在票がポストに入っていますので、それを確認するようにしたほうがいいでしょう」
「メールが届いたとしても、常に自分で公式サイトやアプリを開いて確認する、という作業を習慣づけてほしいと思います」
面倒ではあるが、精巧になっている詐欺に騙されないためには、常にワンクッション入れて、自分で公式サイトを開いて確認するという作業がカギになる。
以上、詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部