2024/10/20 18:01

老人ホーム「職員一斉退職」で突然閉鎖…→〇〇数が異常だった

老人

フジテレビ系報道番組『Live News イット!』が伝えている、全国に複数展開されている住宅型有料老人ホーム「ドクターハウス ジャルダン」の一斉閉鎖問題。

「ドクターハウス ジャルダン」は東京都足立区の入谷、千葉市の寒川、横浜市の本郷台、福岡県北九州市の若戸に展開されている住宅型有料老人ホームであるが、オープン当初から現在に至るまで赤字経営が続き、社員への給料未払いが発生。

職員が一斉に退職し、入居者が数週間に1度ほどしか入浴できないなど、施設運営が正常に行われない状態に陥った。そして突然、閉鎖が決まり、入居者は1週間以内に退去するよう告げられた。

東京都内の介護施設に勤める職員はいう。

「報道をみると、運営会社は職員が減るなかで黒字化のために入居者を増やそうとしていたということですが、職員が足りないなかで体の自由がきかない高齢者の入居者を増やせば、現場は破綻します。いかにこの経営者が介護施設の経営、現場に関する知識が足りない素人だったのかということが伝わってきます。」

また「ジャルダン」は入居費用が約8万円、月額費用が約10万円という低価格をウリにしていた。

「低価格をウリにたくさん入居者を集めて、職員を雇い、サービスもたくさんつけて介護報酬を得ようという、ある種の貧困ビジネス的なことを、福祉業界に精通しない事業者がやろうとしていたという印象を持ちます。介護職員の不足が深刻化するなかで人手を確保するためには賃金を上げなければいけなかったりと、実際にやってみると想定のようにはうまくいかず、経営が行き詰まったのでしょう」
と、星槎道都大学社会福祉学部准教授の大島康雄氏は語る。

「『高齢者が増加しているから客はたくさんいる』と考え、居酒屋やレストランを始めるような感覚で介護事業に参入する事業者が増えていますが、福祉法人をうまく経営していくためには、福祉の実態や制度への理解、深刻な介護人材の不足のなかでの人材確保、そして福祉の精神が必要なため、安易な感覚で参入してもうまくいきません。そうした事業者の施設が行き詰まるケースが今後増えるのではないかと懸念されます」

以上、ビジネスジャーナルよりお伝えしました。

老人ホーム・ジャルダン、職員一斉退職で突然閉鎖…死亡数が異常な多さ | ビジネスジャーナル老人ホーム・ジャルダン、職員一斉退職で突然閉鎖…死亡数が異常な多さ | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部