ファミマ「掃除モップ事件」本部が釈明し…?
ファミリーマートのある店舗で、外国人の店員が洗ったモップをホットスナックのケースに入れて乾燥させていたとしてSNS上で大きな話題になっている。消費者の立場からしてみると、いくら洗った後であっても床を掃除するモップを入れていたケース内の食品は購入したくない。ファミリーマート広報部に、事実確認も含め話を聞いた。
10月27日、あるXユーザーが次のように投稿した。
<ファミマよ…外国人だからってこれがいいか悪いか分からんのかね。
食べ物入れるショーケースにモップ干す??
洗ってあるからって、後で水洗いしますからって入れる??
こんなことしたの初めてだからって言ってたけどそんな日本語わかるのに
これがいいか悪いかはわかんないんだ>
添付された写真には、人気商品「ファミチキ」のホットスナックを陳列するケース内に、モップなどが入っている様子が写っている。
投稿主は外国人店員に確認したようだが、「(入れてあるモップは)洗ってある」「(ショーケースを)後で水洗いします」「(ショーケースにモップを入れたのは)初めて」などと言い訳をされたと報告。この投稿は瞬く間にX上で拡散され、ファミマに対する批判の声があふれた。さらに、複数のまとめサイトで取り上げられたこともあり、外国人の店員を雇うこと自体に反対する声も出るなど、炎上状態になった。
これは2013年頃からSNSなどで広まるようになった「バイトテロ」の一種といえる。同年、「バカッター」という言葉がユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされるほど社会的に関心を集めた。Twitter(現X)上に悪ふざけを投稿することが増えたために生まれた新語。このバカッターの中で、特にアルバイト従業員が職場で不適切な行為を動画などに収め、SNS上に投稿することで起こす炎上騒ぎをバイトテロと呼ぶようになった。
今回の外国人店員の行為は、悪ふざけをしているわけではなさそうだが、飲食物を扱う店舗として不適切な行動であるのは間違いない。投稿主は29日、「本社に該当店舗と事項を報告致しましたので、先日のツイート削除させて頂きました」として、元の投稿を削除している。さらに、「先程 店舗前を通りましたがショーケースは撤去されておりました。まだ会社からの連絡は何もありません」として、当該店舗のショーケースが撤去されたと報告。
つまり、投稿主がファミマ本社に報告したことで、本社側がなんらかの対応を取ったものと考えられる。そこでBusiness Journal編集部はファミマ広報部に、事実確認を求めるとともに、どこの店舗なのか、今後の対応及び当該店員の処遇について問い合わせた。
「本件、本部としても認識しており、該当店舗には厳正な対応を行います。また、お客様に不快な思いをさせたことをお詫び申し上げますと共に、再発防止に向け管理体制の一層の強化に努めてまいります」(ファミリーマート管理本部広報部)
店舗や店員に関しての言及はなかったが、この件を本部として把握し、すでに対応に当たっていることを明かした。
その一方で、冒頭のファミマのホットスナックケースに店員がモップを入れた行為について、SNSに投稿したXユーザーの行為を懸念する向きもある。それは、店の業務を妨害したことにならないか、との指摘だ。
なお、山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は、「時系列で言えば、店の不衛生さを告発したら放置されたという点が端緒になったようですが、SNSに投稿する行為の時点で間違っているので、店側を非難するのは筋違いです」として、事実であってもSNSに店の不利益になる情報を投稿する行為は、威力業務妨害になる恐れがあるとの見解を示している。
誰でもSNSに投稿することで社会に広く情報を拡散することができる時代になったが、時にはそれが人や店などの信用や名誉を傷つけることを理解した上で、慎重に投稿する内容を吟味する必要があるのだろう。
以上、ビジネスジャーナルから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部