すき家「中に店員がいるのに閉店」→本部に問い合わせた
少し前にあるサイト上に投稿された、こんなエピソードをご存知だろうか。
早朝に牛丼チェーン「すき家」の24時間営業の店舗に行ったところ、店内に従業員がいるのに店が閉まっていた。
店舗外に貼り紙などもなかったため数時間後に本部に問い合わせたところ、勤務予定だった従業員が急に病欠となり、ワンオペ勤務となることを避けるために一時営業休止にしていたという回答が寄せられた――。
このエピソードをめぐり、「貼り紙くらい貼って事情を説明すべき」といった声があがる一方、ワンオペ禁止の徹底ぶりに驚きの声も広まっている。
すき家といえば過去、ワンオペ勤務が社会的に大きな問題に。
2014年に深夜のワンオペ勤務をはじめとする従業員の過酷な労働実態が発覚。
全国で一時閉店する店舗が相次ぎ、約2000店舗(当時)のうち最大で123店舗が店を開けられない状態に。
さらに深夜のワンオペを廃止した影響で、全店の約9割を占めていた24時間営業店のうち、実に約7割の店舗が24時間営業の休止に追い込まれた。
かつて社会的に大きく問題視された「すき家」のワンオペ勤務は今、どうなっているのか。
運営会社のゼンショーホールディングス(HD)に聞いた。
「すき家では深夜0時から翌9時までは複数勤務体制を確立しています」
「欠勤などのやむを得ない事情により複数勤務体制がとれない場合は一時閉店としています」
「それ以外の時間帯(お昼や夜のピーク時間帯などの繁忙時間は除く)においては、入客数の予測に基づき1人勤務体制での営業を行う場合もございます」
外食チェーン関係者は語る。
「とにかく今は外食業界も人手不足が深刻なので、深夜から早朝の時間帯に毎日2人の店員を確保するというのはかなり大変です」
「ごく一部のエリアの店舗を除けば、深夜にものすごく多くのお客さんが来るという状況は考えにくく、2人体制で店を運営するというのは、その時間帯だけで見れば採算は合わないと考えられます」
「将来的には24時間営業の廃止という動きが出てくる可能性もあるでしょうし、防犯という面でもそのほうが望ましいといえるかもしれません」
「一方で、深夜や早朝に働く人も一定数おり、資金力のある大手チェーンがそういった人々に食事をとれる場を提供するというのも社会的に意義のあることなので、難しい問題です」
以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部