2024/11/5 19:29

ヤマダデンキ、どうなる?

ヤマダ電機Amazon

「FUNAI」のブランドで世界的に知られる船井電機が10月24日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。申請時の負債総額は469億円で、破産の同日に約2000人の全従業員を解雇したことが大きな注目を浴びている。他方で、船井電機と業務提携を結んでいるヤマダデンキが、大きな影響を受けるのではないかとの指摘がでている。そこでヤマダデンキに直接、聞いてみた。



 船井電機の破産が報じられるとヤマダデンキは、HP上で以下のリリース文を掲載し、購入客に対してアフターサービスを続けると発表した。

「弊社と業務提携関係にある船井電機株式会社が、10月24日付で破産手続き開始決定を受けたとの報道がありました。これを受け、弊社としましては、船井電機株式会社の今後の動向を注視してまいります。また、これまでに販売したFUNAIブランド製品のアフターサービスについては、お客様にご迷惑をおかけすることの無いよう販売店として責任をもって対応してまいります」

 だが、すでに販売した商品のアフターサービスだけではなく、現在抱えている在庫はどうするのか。また、ヤマダデンキ創業50周年記念モデルとして船井電機とJVCケンウッドが共同した「JVCチューナーレステレビ」の新製品「JL-32S4LW」を11月2日から発売すると発表していたが、その在庫はどうするのだろうか。

――船井電機が倒産いたしましたが、その影響についてご質問申し上げます。貴社では、テレビの独占販売契約を結んでいたかと存じますが、抱えている在庫の影響はどのようにとらえていらしゃるでしょうか。また、在庫がなくなるまで今後も販売し続けるのでしょうか。修理等は続けるとのことですが、どのような体制で受け付けるのでしょうか。

「本件につきましては、現在弊社ホームページにて掲載していること以外にお伝えできることが無い状況にございます。誠に恐れ入りますが、何卒ご理解賜れますと幸いに存じます」(株式会社ヤマダホールディングス   統合経営企画室広報課)

 今後の販売体制等について、詳細な言及はできないとした。

 インターネット上ではFUNAI製のテレビについて、「FUNAIのテレビは性能が悪くないし、ヤマダが叩き売りするのであれば購入を検討するのもアリではないか」など、ヤマダデンキが抱えている在庫を安売りするのを期待する声もある。

 これに対しヤマダデンキの社員は、「当面は安売りすることはないとみています」として在庫処分を急ぐ可能性は低いとの見解を示す。

「船井電機は破産しましたが、船井電機の子会社でFUNAI製品のアフターサービス及びELS事業を行う船井サービスは経営を続けていますし、今後もサービスを継続していくとのことなので、ヤマダデンキとしても特に大きな変更はないと思います」

 “世界のFUNAI”ともいわれ、高品質かつ低価格なテレビに定評のあった船井電機の突然の破産が波紋を広げているが、ヤマダデンキにおいては大きな影響はなさそうである。

以上、ビジネスジャーナルから紹介しました。

ヤマダデンキ「独占販売」船井電機製テレビ大量在庫&7年保証はどうなる? | ビジネスジャーナルヤマダデンキ「独占販売」船井電機製テレビ大量在庫&7年保証はどうなる? | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部