高速で遭遇したバス、あり得ない…
高速道路のジャンクションにて、観光バスのとった行動がネット上で話題に。「これは酷い」「やっちゃ駄目でしょ」など、疑問の声が相次いでいる。
今回注目を集めているのは、Xユーザー・しおさんが投稿した1件のポスト。
「混んでるからってバスがそれやっちゃダメじゃね(笑)」と綴られた投稿にはショートムービーが添えられており、道路に降りた乗務員と思われる女性が、渋滞真っ只中にある観光バスを誘導する様子が確認できる。
高速道路の分岐点に設置されたポール型コーンを女性が踏み倒すと、観光バスは恐る恐るといった速度で前進。コーンの上で数秒間停止した後、タイミングを見計らって隣の車線へと抜け、走り出していったのだ。
こちらの光景は瞬く間に話題となり、件のポストは投稿からわずか数日で約5,000件ものリポストを記録。
Xユーザーからは「これは酷い」「流石にやっちゃ駄目でしょ…」「会社の指示なのかな?」「とんでもない運転手だ」など、怒りと驚きの入り混じった声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主・しおさんに話を聞いたところ、こちらの光景は10月31日の午前9時35分ごろに、阪神高速13号東大阪線、近畿自動車道の交差分岐点「東大阪ジャンクション」にて目撃したものと判明。
そこで今回はこちらの走行について、西日本高速道路(NEXCO 西日本)をはじめとする関係者に、詳しい話を聞いてみることに…。
当時の現場の様子について、しおさんは「動画が始まる15分ほど前から渋滞に並んでおり、バスはその時は普通に並んでいました。ジワジワ進みながら10分くらい経ったタイミングで、運転手とバスガイドが降りてきて、ポールを踏んだり、手で倒したりしながら、何かを話していました」と、振り返る。
そして運転手だけ車内に戻っていく様子を見て「何かやりそうだな」と確信し、動画を撮影したそうだ。
5日、NEXCO 西日本に今回の事例について話を聞くと、担当者はこちらの動画を既に認識していたことが判明。走行の内容については、「今回のようなランプ(交差接続する道路相互を連結する道路)に限らず、原則として高速道路上での急な進路変更等は重大な事故に繋がる危険行為ですので、おやめください」とのコメントが得られた。
万が一、誤って走行してしまった場合については「そのまま走行し、次のインターチェンジで流出した後、再度正しい進行方向へと流入してください」と呼びかけている。
Xユーザーからは、観光バスの車体に「播磨乃国観光バス」と、社名が記されている点も指摘されていた。そうした影響もあってか、1日には播磨乃国観光バス公式サイトより、お詫びの文書が公開される。
文中では「この件につきまして、多大なるご迷惑とご心配をおかけすることになり、大変申し訳ございません。交通使者としては、あってはならないことをしました。所轄の警察・運輸局へ報告し、その指導を待つ状況です。また、当該乗務員と管理者を含め、厳正な処分を下しました。今後このような事を二度と起こさぬよう、会社として乗務員の教育を徹底し、法令を必ず守る事を指導して参ります」と、記されていた。
今回のポストを見て「その手があったか」と膝を打った人もいるかもしれないが、言うまでもなく非常に危険な行為。くれぐれも謹んでほしい。
以上、sirabeeから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部