ミスド「いつも行列&混雑してる」→実は「解消する必要がなかった」その理由は…
国内店舗数が5年ぶりに1000店舗を超え、2024年3月期の国内全店売上高が前期比18.3%増の1248億円となるなど好調なミスタードーナツ。
だが、一部SNS上では
<どの店舗に行ってもめちゃくちゃ混んでるのにめちゃめちゃ閉店してるから、「損益分岐点計算するエクセルの参照するセル間違えてるんじゃないかなぁ」って思ってる>
<ミスドが混んでいるように見えるのはレジ待ちが長いからだと思います>
<売ってるものが軒並み安すぎるし、イートインに客はまぁまぁ長居する>
といった声があがっている。
なぜミスタードーナツは、いつも混雑しているのか。
外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一氏はいう。
「かつて低価格を打ち出すことで集客を増やす戦略を取っていた頃は利益が出にくいという弱点を抱えていましたが、積極的に期間限定のコラボ商品など価格が少し高くても付加価値の高い商品を投入する戦略に転換し、特定の商品狙いで来店する目的来店客の比率が高まりました。実際にゴディバとのコラボ商品の販売期間中の売上高は大きく伸びているようです。単にドーナツが食べたいという動機ではなく、『あのドーナツが食べたい』『今でしか食べられない』と考えて来店する客が多いため、並んでも買うということになります。」
また、「外食チェーンはレジの回転率を上げて混雑をなくそうとスマホのモバイルオーダーを導入して、マクドナルドは店舗のレジの数自体を減らしていますが、ミスタードーナツは現時点ではそうした取り組みの優先順位は低いととらえているように感じます」とのこと。
さらに「ドーナツ業界で約8割を占めるトッププレイヤーでブランド力も高く、新規に出店すれば売上が伸びるという状態なので、店内の混雑解消ということに高い優先順位で取り組む必要がないともいえます」とビジネスジャーナルは伝えている。
編集者:いまトピ編集部