メルカリ「売上没収」一方的に返品処理→強制退会「事務局自らルールを破っている」
フリマアプリ「メルカリ」でトラブルが起きている。
「88万円の商品を売り、購入者による「受取評価」も完了して取引完了」
「1週間ほど経過したタイミングで購入者から「偽物であるため返品したい」という連絡が寄せられ、偽物であると主張する根拠が示されないため拒否」
「するとメルカリ事務局から連絡があり、返品要求に応じて代金を返金するよう求められた」
「偽物であると主張する根拠を確認するため購入者と話し合いを続ける意向を伝えたが、売上金を事務局によって「お預かり」された上に強制的に返品・返金処理を進められ、購入者から返品されないままメルカリから強制退会させられた」
こんな体験の報告がX上にポストされ、注目を集めているのだ。
現在、メルカリにおける返品詐欺が相次いでおり、メルカリ運営元が購入者の主張を鵜呑みにして定型的な対応を繰り返すことによって出品者が商品を取り戻せなくというケースが続出している。
このX投稿者は強制退会させられたため売上を回収することができず“メルカリに売上を没収された”と訴えている。
中堅IT企業役員はいう。
「まず、メルカリの利用ルールとして取引完了後は取引キャンセルができないと定められており、加えて購入者側は偽物であるという主張の明確な根拠を提示していないということなので、今回の事務局の対応は事務局自らがルールを破っていることになります」
「また、規約では『出品者及び購入者の間で商品等に関してトラブルが発生した場合は当該ユーザー間で解決するものとします』と定めており、これに則るのであれば、事務局としては介入しないという判断でもよかったと考えられます」
「この出品者が公表しているメルカリ事務局からのメッセージによれば、事務局は出品者に対して『返品のご対応を行っていただきますようお願いいたします』『本通知から【168時間以内】にご対応いただけない場合、お預かりしております残高(売上金含む)については、購入者へ返金となります』と通知していますが、これでは出品者に商品が返品されないまま売上金だけが購入者に返金される可能性があり、実際にこの出品者は商品を取り戻すことができずに購入者に盗まれた状態に陥った上に、強制退会させられたために売上金も失っています」
「メルカリ運営元は、故障したものや出品ページの写真と異なる商品を送りつけるといった悪意のある出品者を取り締まろうという意識は強いですが、購入者の側が返品という手続きを使って詐欺的行為をはたらくというケースをあまり想定していないため、返品詐欺の多発と、それに対する運営元の対応のまずさが目立つ結果になっているようにみえます」
ここ最近メルカリで返品の悪用によるトラブルが相次いでおり、SNS上でも多数報告が上がっている。
結局出品者のほうが迷惑行為を行っているという返答が寄せられるケースもあり、事務局が一方的に返品要求を認めて取引をキャンセルしたため、出品者の手元に商品は戻ってこず、盗難されたのと同じ状況になった。
以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部