無人販売所に“無敵の老人”、「85歳がバナナを…」
無人の販売所を標的にした窃盗事件が後を絶たない。
11月23日には千葉県柏市の冷凍食品販売所でラーメンなど1万7000円相当の商品を盗んだとして、20代の男が逮捕。
社会部記者が語る。
「「11月15日にも静岡県内で無人販売所から餃子などを盗んだ男が逮捕されていますが、その多くは職がない生活困窮者」
「防犯カメラが設置されていることを知りながらも、一度でも窃盗に成功すると、2回、3回と足を運んでは同様の犯行に及ぶケースが増えています。中には料金箱をバールなどで破壊して現金を盗むケースもあり、コロナ禍で一気に広まった無人販売所も次々と閉店に追い込まれています」
そんな中、ネット上で物議を醸したのは11月25日に放送されたフジテレビ系報道番組「Live News イット!」での放送。
密着したのは「年間被害額50万円以上」という東京・江戸川区にある野菜の無人販売所。
カメラは高齢の“バナナドロボー”を捉えていた。
高齢女性は1つ80円のバナナを2つ取ったが、料金箱に入れたのは50円。
追跡する取材班に「料金は支払った」と説明していたが、駆け付けた警察官と料金箱を確認すると、払ったのはやはり50円だった。
驚くことに、高齢女性は「いつもだいたい10円くらい入れてなかった」と開き直り、「ここだからと思って、なんていうの? いいかなぁと思って」と無反省ぶりを見せつけた。
番組は彼女の素性について、「85歳の一人暮らし。年金生活でお金には困っていない」と説明。
さらに、たまたま通りかかった知人には「なんか悪いことしたわけじゃないのに…」と話していた。
結局、警察署へ連行されることになるのだが、ここで衝撃発言。
「警察署行くから待っていてください」と説明する警察官に対して、“バナナドロボー”は…
「じゃあ帰りも送ってくれるんですか?」
と言い放ったのだ。
番組を見ていたネットユーザーからは
「無敵の老人やな」
「無反省だから顔のボカシ取れば?」
といった意見が書き込まれていた。
前出の社会部記者は語る。
「番組の密着VTRには、同じ販売所に現れたもう一人のバナナドロボーが登場。生活保護で暮らしているという77歳の男性は、店舗オーナーに問い詰められると『競艇でオケラになった』と発言。オーナーは迷わず警察へと突き出しました」
「無人販売にして人件費をカットすることで低価格で野菜を提供しているにもかかわらず、こうした身勝手な窃盗被害が頻発しては方針転換もやむなしでしょう」
無人販売というビジネスモデルは大転換を迫られそうだ。
以上、アサ芸ビズからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部