「まだWindows 11へ移行してない」企業、マジでヤバい
2025年10月14日のサポート終了まで1年を切ったWindows 10。
実はWindows 11への移行を終えていないどころか、計画すら立てていないという中小企業は少なくない。
中堅IT企業役員は語る。
「IT系の企業は規模が小さい企業でも早期に移行を進めるが、中小企業のなかにはサポートが切れた後になってようやく慌てて動き出すところも珍しくない」
「アップデートの作業自体はどんなに長くても半日あればできるレベルなので、労力は重くはないが、ネックになるのは、やはり必要な最小スペックが上がることによって現在のPCが使えなくなることによる買い替えコストだろう」
「きちんと年度予算を確保していればよいが、確保していないと問題が生じている。サポート期間終了後も延長できるプログラムもあることにはあるが、有償で3年しか提供されないし、緊急度の高いセキュリティ更新プログラムしか提供されないため、これに頼るというのは避けたほうがよい」
「まだ手をつけていないのであれば、すぐにでも着手したほうがよい」
大手SIerのSEは語る。
「Windows OSアップデートのたびに『改悪』『使いづらくなった』という声が盛り上がるが、そもそもOSのアップデートは、時間の経過に伴い技術的に古くなった点やセキュリティー上の脆弱性を解消するために“やむを得ず”行われるものなので、基本的にユーザにとって大きなメリットがあるものではない」
「それでも“やらなければならないもの”がアップデートといえる」
仮にサポートが切れた後もWindows 10を使用し続けていると、リスクやデメリットは大きいのか。
「セキュリティ対策上、非常に大きなリスクがある」と語るのは、ITジャーナリストの西田宗千佳氏。
「急ぐべき。というより、Windows 11の登場からすでに3年が経過しており、その時からずっと『移行すべき』とされているのに、『何もしていない』『あと1年しかない』と言うのは、そもそもおかしい」
「移行はいつか必須になることであり、『さらに伸ばす』ことを前提で語るべきではないし、急に出てきたものでもない。これはWindows 11でどうこうということではなく、過去のWindowsでも同様に起きていた」
「OS基盤はその時のセキュリティ事情やハードウェアのトレンドを加味して開発されており、古くなるとリスクは大きくなる」
「長く使い続けることによるリスクとコストを勘案すれば、新OS投入から3年ほどの間のどこかで更新計画をたて、ハードウェアと共に入れ替えていくのが望ましい。PCは『メンテナンスせずに安全に使い続けられる』ものではない」
「世界的には計画的移行が当たり前になっているのに、ギリギリまで待って騒ぎ始めるのは日本の悪癖」
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編集者:いまトピ編集部