〇〇のボーナスは「1400万円」か
総合商社・三菱商事の年間賞与が1400万円に上るという情報が話題を呼んでいる。
ある大手総合商社の社員はX(旧Twitter)上に
「日本って知識や技術力が半端ない理系職超一流メーカーエンジニアが薄給で、総合商社みたいな基本的にあまりスキルがないJTC社員のボーナスが倍以上で高給なの終わってると思う」
とポスト。
そこには三菱重工業の在籍15~20年の社員の年間賞与が120万円、年収が900万円と書かされた転職情報サイトの情報も引用されているが、もしこれが事実であれば、三菱商事の社員は年間賞与だけで三菱重工業の社員の年収を上回っていることになる。
なぜ同じ大企業でありながら、ここまで差が大きいのか。
三菱商事の賞与・年収は高いことで有名だ。
大手総合商社社員は語る。
「国内企業としては給与水準がトップクラスの総合商社のなかでも、三菱商事はトップであり、課長以下の担当者でも30代なら年間給与は普通に2500万円くらいいきます」
「月の給与が残業代込みで90万円と仮定すると、年間で約1100万円。そう考えると年間賞与は1400万円くらいになりますし、実際にそれくらいはもらっています」
大手銀行系ファンドマネージャーは語る。
「ものすごく単純化すると、三菱重工は社員約2万2000人で年間売上高が約4兆6571億円(24年3月期)なのに対し、三菱商事はその4分の1の社員数、約5000人で19兆円を超える売上高をあげており、平均年収で倍の差が出るのは当たり前です」
「加えて三菱重工はプラント設備や航空機部品など重電をはじめとする巨大なモノを生産するための大規模な設備を維持し、毎年新規投資をする必要があり、多くの工場従業員を雇用する必要があります」
「一方、三菱商事は基本的には自前でたくさんの設備を保有する必要はなく、近年、業務内容は投資銀行化しつつあるので、重電メーカーと比べると、はるかに効率よく稼げるビジネスモデルになっています」
転職支援会社社員は語る。
「総合商社の仕事は受験的な学力が高いだけでは務まらなず、知能や体力、コミュニケーション能力、ずば抜けた行動力など総合的に高いビジネススキルが必要とされるので、これだけ高い給与というのも納得感はあります」
「三菱重工業には難関国立大学の大学院の修士・博士課程修了者がゴロゴロいますが、総合商社は東大をはじめとする旧帝大の国立大学卒も多い一方で文系私大卒も多いです」
「純粋に高収入だけを目指すのであれば、比較的入りやすい偏差値の国公立大学の医学部に入って地方で開業医を目指したほうが無難でしょう」
以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部