2024/12/20 14:17

モームリ宣伝トラック、「バーニラ、バニラ」風

バニラ トラックAmazon

退職代行「モームリ」のアドトラックが街中を走っているのが目撃され、SNSを中心に話題になっている。

しかも、そのアドトラックが流している音楽が、「バニラ」のそれに似ているとか…。

アドトラックを利用した狙いについて、モームリを運営する株式会社アルバトロス社長・谷本慎二氏に話を聞いた。

「退職代行サービスを始めたときから強い覚悟を決めて臨んでいるので、“攻める”くらいの広告戦略がいいのかなというスタンスで今までやってきました。その延長で今回のアドトラックを利用しました」

「SNSでの拡散は完全に狙っていました」

「バニラについてはリスペクトしています。社内の女性たちもバニラを知らない人はいません。風俗求人で女性がみんな知っているというのは、とても強い広告宣伝力があるのだと思いました。退職というのは働くすべての人に関係するもので、風俗に関しても9割の高い認知を得られるのであれば、退職について多くの人に一考してもらうきっかけになればと思い、アドトラックを利用しました。バニラに似せたわけではないのですが、低音が響く感じで、3つか4つのイメージを作詞家・作曲家の方に渡して作ってもらいました」

「そもそも退職代行や退職の実情を世に広めるためには、良い意味でも悪い意味でもいろいろと発信し、多くの方に知ってもらい、それがSNSなどで拡散されることで関心が高まり、ブラック企業などに目が向けられ、労働環境の改善につながればいいなと思っています」

SNS上で話題となることも狙って、高い宣伝効果が出るように計算して広告を出していることがわかる。

ちなみに、今までにモームリの知名度を上げるのに一番役立ったのは、どの広告・メディアだったのだろうか。

「ダントツでYouTubeです。そのなかで、実際の電話現場の様子を映した動画が350万回、150万回という再生回数で、それの視聴者層は25~40代が多いのですが、視聴者からのコメントで、いろいろな意見が飛び交っているのがいいのかなと思います」

「広告についてはやりつくした感があり、世間の認知も広がってきた手ごたえもあるので、今後はサービスの質を高めることに注力していこうと考えています。ありがたいことにテレビなどのメディアでも取り上げていただくことが増えており、メディアは無料の広告と捉えて積極的に応対させていただいています」

退職代行という、これまでの概念を覆すような新しいサービスだが、多彩な広告やメディア出演によって認知度は急速に高まっている。

今後、退職以外の場でも、極めて個人的な交渉事に関する代行サービスは増えていくのかもしれない。

以上、実際のアドトラックの様子や、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。

モームリ、あえてバニラ風アドトラック投入…2万件の依頼の裏に緻密な広告戦略 | ビジネスジャーナルモームリ、あえてバニラ風アドトラック投入…2万件の依頼の裏に緻密な広告戦略 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部