三菱UFJ、社内研修で「高齢者にハイリスク商品販売」の教育か…「顧客を食い物にしているという印象すら受ける」
国内銀行トップの三菱UFJ銀行で不祥事の発覚が止まらない。
19日発売の「週刊文春」は、大阪府内の支店の元副支店長が顧客企業に脅迫行為を行い逮捕・起訴されていたと報道。
6月には、同行が顧客企業の事業統合などに関する非公開の情報を、同じグループ傘下の三菱UFJモルガン・スタンレー証券に流し、同証券がその一部をモルガン・スタンレーMUFG証券に流すなど、「ファイアーウォール規制」に違反していたとして、金融庁から金融商品取引法に基づく業務改善命令を発令されていた。
昨年には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が発売していた950億円分ものクレディ・スイス発行「AT1債」が無価値化したことを受け、損失を被った顧客が損害賠償を求めて集団訴訟を提起。
購入した人の多くは、グループ企業である三菱UFJ銀行から取次を受けた富裕層や高齢者だった。
このほか、前出「週刊文春」記事によれば、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が社員向け研修で、高齢者向けに「元本割れリスクのあるハイリスク商品」を販売するロールプレイ型教育を行っていたという。
あるメガバンク行員は、
「『三菱UFJ銀行だから大丈夫』と妄信すると痛い目にあう危険がある。顧客を食い物にしているという印象すら受ける」
と警鐘を鳴らす。
なぜ、トップバンクである三菱UFJで不祥事が相次いでいるのか。
「以前と比べてモラルが低下して不祥事が増えているのかといえば、そういうわけではない気もします」
「時代的に今は、企業は不祥事が見つかれば自発的にディスクローズしなければならないという風潮になったこともあり、以前であれば社内でもみ消していたような事案もきちんと公表するようになったことで、単に公になる件数が増えただけという面もあるかもしれません」
「また、三菱UFJ銀行単体だけで国内に9万人も従業員がおり、確率論的に犯罪的な行為におよぶような問題のある人間が一定数生じることは避けられません」
「銀行員は日常的に多額のおカネを扱ったり、富裕層や大企業の経営層と接する機会も多いため、金銭感覚が狂ってしまったり、自分はもっと得していいと勘違いしてしまう銀行員がいるのも確かですが、これは今に限った話ではないでしょう」
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編集者:いまトピ編集部