サイゼリヤ「味が落ちた」批判は的外れか?「〇〇の尊さ」
人気イタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」の料理のクオリティが落ちているのではないかという声が一部で広まっている。
サイゼリヤは値上げをしないと宣言していることで知られており、ここ数年は徐々にメニュー数が少なくなっていることがたびたび話題になるが、原材料・エネルギーコスト・人件費の高騰を受けて外食業界で値上げが進むなか、サイゼリヤが価格を維持するために料理の質を落としているということは考えられるのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。
外食チェーン業界関係者はいう。
「外食チェーンではさまざまな事情で顧客が気がつかないレベルで少しずつメニューの変更が重ねられていくものですが、サイゼリヤの料理の質に関していえば、個人的には、総じて小さな変化はあるものの質が落ちたということは感じられません。原材料や調理工程が同じでも、厨房スタッフによって料理の仕上がりというのは変わるものなので、同一チェーンでも『A店よりB店のほうが美味しい』ということは起こりますし、同一店舗で厨房スタッフが変わったことで味が変わるということもあります。
また、よく『値上げしてもよいからクオリティを上げてほしい』『メニュー数を増やしてほしい』といった声がみられますが、そうした意見がマジョリティかといわれれば、そういうことはないでしょう。サイゼリヤの大きな優位点は『家族やグループで行っても、安くお腹いっぱいになれる』という点なので、値上げすることで目立った客離れが起きてしまう懸念は想像以上に大きいかもしれません。そのリスクを何よりもサイゼリヤ自身が認識しているからこそ、現在の方針を貫いているのだと思われます」
詳しくはビジネスジャーナルをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部