オナラがずっと臭い人は…要注意「一度専門医を」
年末年始の9連休で、「食っちゃ寝」を繰り返し、仕事を再開した今もなんとなく胃腸がもたれている…。
これは暴飲暴食や運動不足により胃腸がいじめられた証拠で、同時に現れるのが便秘や軟便、「オナラ」の多発といった症状だ。
不規則な生活や肉に偏った食事、運動不足などが続くと腸内の悪玉菌が増殖し、結果、ガスが増える原因になる。
発生するガスは摂取した食べ物により異なるものの、基本、オナラのニオイの成分は硫化水素や二酸化硫黄、二硫化炭素、インドール、スカトールなどだ。
ただ、野菜類や果物、豆類などのオリゴ糖や食物繊維多くとっている場合は、それらをエサとする善玉菌が増殖するため、この時出るガスは大半が二酸化炭素で、ニオイはほぼ感じられない。
一方、食事がたんぱく質や脂質中心になると、ウェルシュ菌などの悪玉菌がタンパク質を分解。少量でも強力なニオイを発するスカトールなどの成分を発生させるため、オナラが臭くなってしまう。
つまりオナラのニオイは「健康の大事なバロメーター」といえるのだ。
そんなわけで、正月明けからずっと胃腸がもたれ、オナラの匂いが臭くなったと感じる人は、まずは一日でも早く生活習慣を元通りに戻すことを心がけることだ。
ただ、それでもなおオナラにいままでになかったような臭さを感じる人は…注意が必要。
近年では、糖尿病や肝硬変、肥満などの疾患で腸内細菌の異常が見られるケースが急増。腸内細菌が全身免疫系にも影響するとの報告が多数なされている。
さらに、腸内細菌が関連する代表的な疾患である大腸がんも増加の一途をたどっている。
大腸がんは初期ではまったく症状がないことも多く、また採血検査やレントゲンも参考程度で、確実な診断をすることはできない。なので、大腸がんであるかどうかを確認するためには大腸内視鏡検査が必要になる。
この正月明け、食生活を改めても臭いオナラが継続するような場合は、一度専門医を訪ねてみることをおすすめしたい。
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編集者:いまトピ編集部