シャトレーゼ、圧倒的に強い「近くにあったケーキ屋がすべて潰れた」
「シャトレーゼができたおかげで、近くにあったケーキ屋がすべて潰れた」
少し前に、そんなインターネット上の投稿が一部で話題となっていた。
バラエティに富むさまざまな美味しい菓子が格安価格で販売されているとして人気の菓子製造・販売チェーン「シャトレーゼ」。
以前からシャトレーゼが出店すると付近の競合店の客数が減るという現象は指摘されていたが、なぜシャトレーゼは、それほど人気が高いのか。
日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュで『スイーツ男子はなとものI loveパンケーキ』(KADOKAWA)著者、はなとも氏は解説する。
「価格帯としては300~400円台のものが多く、子どもから高齢の方まで幅広い年齢層の人々から美味しいと感じられる仕上がりになっており、『価格相応の美味しさ』といえます」
「逆にいうと、奇をてらった商品や尖った商品はなく、誰からも受け入れられる中間のところを狙った商品であるため、熱心なスイーツ好きの人などは『物足りなさ』を感じるかもしれません」
「また、小物ケーキでいえば600円近くする『国産和栗のモンブラン』(594円)など高級感のある商品も提供しているほか、和菓子、おせんべい、アイス、ピザ、カレー、パンも揃っており、親子3世代のファミリーで訪問しても孫、親、祖父母全員のニーズを満たす商品構成となっているのもシャトレーゼの強みです」
商品以外の点でのシャトレーゼの強みは何か。
「同業他社の『銀座コージーコーナー』が駅ビル・駅チカに数多く出店しているのとは対照的に、シャトレーゼは駅から離れた住宅街や郊外などに数多く店舗を出店しています」
「出店コストや賃料などを低く抑えることによって低価格を実現でき、駐車場を設けて車で来る客が多くなれば、客一人当たりの購入量も増えます。コロナのような人々の出勤頻度が大きく減る事態が起きても、客数への影響を軽微に抑えることができるでしょう」
シャトレーゼの持ち株会社のシャトレーゼホールディングスは洋菓子店のほか、ワイナリー、ホテル、ゴルフ場などを展開。
2019年からは高級志向の都心型新ブランド「YATSUDOKI(ヤツドキ)」を展開している。
運営するシャトレーゼホテルなどの宿泊施設はスイーツバイキングが満喫できるとしてシャトレーゼファンから人気だ。
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編集者:いまトピ編集部