2025/2/16 14:32

スタジオジブリの「あるモノ」に憶測飛び交う→「ビルのゴミ箱から拾って持って帰ってきた」

びっくり

日本を代表するアニメ制作会社「スタジオジブリ」。

昨年には宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』が米アカデミー賞授賞式で長編アニメーション映画賞を受賞した。

そんなスタジオジブリの事務所内に掲出されている「去ってほしい社員の条件」が、社訓ではないかとSNS上で話題に。

その条件は以下の7カ条からなる。

・知恵のでない社員 
・言わなければできない社員
・すぐ他人の力に頼る社員
・すぐ責任を転嫁する社員
・やる気旺盛でない社員
・すぐ不平不満を云う社員
・よく休みよく遅れる社員

Business Journalの取材に対しスタジオジブリは「社訓ではない」と説明。

スタジオジブリは、アニメーターの低賃金化が定着していた業界で、先駆けてスタッフの正社員化と固定給化により待遇改善を図り、のちの業界全体の待遇改善に寄与したともいわれている。

件の7カ条は、同社の代表取締役でプロデューサーの鈴木敏夫氏の部屋に貼られたもの。

SNS上では同社の社訓か経営理念ではないかという声もある一方、

<これは鈴木敏夫プロデューサーが「潰れた会社にこんなのが貼ってあった」と言って持ってきたモノで、「こんなつまらない事やるから潰れるんだ」と言うアンチテーゼだと聞いたことがあります>

<皮肉、反面教師として掲示したのだと思います>

<鈴木Pの皮肉なのかギャグなのか半分真面目なのか>

などとさまざまな見方が寄せられる事態に。

そこでスタジオジブリに話を聞いた。

「これは鈴木プロデューサー(P)の部屋に現在も貼られていますが、社訓などではありません」

「2000年に公開された『式日』(庵野秀明監督)の撮影で山口県宇部市内に行った際に、とあるビルのゴミ箱に捨てられていたものを鈴木Pが面白いと思って拾って持って帰ってきたものです」

「かつて弊社でプロデューサー見習いをしていたドワンゴ創業者の川上量生さんもこれを気に入って、自分の会社に貼っていたようです。弊社では、この7カ条を朝礼で読むこともありませんし、社員に読ませることもありません。これを持ち出して社員に退職を迫るということもありません」

では、鈴木Pはこの7カ条の内容に肯定的なのか。
逆に、ここに書かれた条件に該当する社員を排除するような企業は潰れるという意味で貼っているのか

「それについて本人が何かを言ったことはないので分かりませんが、気に入っているということなのだと思います」

かつて宮崎駿監督に師事した経験を持つアニメーション・映像監督で大阪成蹊大学芸術学部長・教授の糸曽賢志氏は語る。

「あくまで想像ではありますが、私の知り得る鈴木Pの性格を考慮すると、まったく賛成できないものは貼らないでしょうから、書かれた内容に対して“肯定的(笑)”というのが正直なところではないでしょうか」

「ただ、『その通り』だと考えているとも解釈できますし、逆に『こういう内容をエラそうに貼っていると、誰も社員がついてこなくなる』と否定的な意味で貼っているとも解釈できるかもしれません。物事は表裏一体なので」

「何かひとつ面白いアイデアを考えついたら、すぐにそれを採用とするのでなく、大変かもしれないけれども時間の許す限り限界までアイデアを捨てて新しいアイデアを出し続け、考え得る全ての方法を描き、できる限り100点の出来ににじり寄る、それが当たり前だというのが宮崎監督の考え方だと思います」

「ちなみに7カ条に書かれている遅刻については、宮崎監督は非常に厳しかった記憶があります。面接に遅刻してきた人に対して一言も質問せずに落としたという話は、落とされたご本人から半分笑い話として伺ったこともあります。今も大活躍されている方なんですけどね。。」

以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。

スタジオジブリ「去ってほしい社員の条件」は社訓?宮崎駿監督の働き方の神髄 | ビジネスジャーナルスタジオジブリ「去ってほしい社員の条件」は社訓?宮崎駿監督の働き方の神髄 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部