ワークマン「店名変えたら客増えた」

株式会社ワークマンは約70店舗を展開する女性向け業態「#ワークマン女子」。
“女子店”は2020年10月に1号店を出店したが、店名からして男性客が入りづらく、男性向け強化を目的として業態転換を決めた。
「#ワークマン女子」を「Workman Colors」に転換する方針だ。
現在、ワークマンが展開する主な業態は次の3つ。
・プロ向け作業着を販売する祖業の「ワークマン」(318店舗)
・アウトドア服を中心とした一般向けの「ワークマンプラス」(643店舗)
・女性向けアウトドア・カジュアル衣類を販売する「#ワークマン女子」(67店舗)
専務取締役・土屋哲雄氏は語る。
「#ワークマン女子は女性の集客につながったものの、男性向けがちょっと弱いという難点がありました。客層は8割が女性です」
「Workman Colorsの1号店は当初、#ワークマン女子の店名を変更しただけですが、男性客が2割増えるという効果がありました」
店名変更だけでも男性客集客の効果はありそうだ。
一部SNS上では、
「#ワークマン女子が失敗」
「迷走している」
といった声も出ているが、背景には常に進化を模索し続ける同社の積極果敢な戦略が見え隠れする。
たび重なる業態転換については、
「ワークマンは小さな成功事例を拡大する仮説検証経営であり、迷走ではなく進化である」
と土屋氏は主張している。
「Workman Colors」では、機能性、ベーシックだが少し光るデザイン性、低価格の3点を訴求。
商品構成については、従来の女子店をそのまま踏襲するのではなく、商品ジャンルやコンセプトも変更するという。ファミリー層が入りやすい店舗を目指す。
「従来通りアウトドア衣類や機能性衣類も販売しますが、男性ベーシックの衣類も展開し、男女比半々を目指します」
『快適普段着』がコンセプトだ。
なお現在、ワークマンからワークマンプラスへの転換を進めているが、ワークマンプラスをWorkman Colorsに変える方針はないという。
新業態店は主力ブランドとなるのか、または出店の過程で新たな新業態店が生まれるのか、ワークマンの今後に注目が集まる。
以上、詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部