キユーピー、ジョブチューン不合格に波紋

15日放送の『ジョブチューン 〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)では、大手3社のレトルトパスタソースを、一流シェフたちが一斉ジャッジ。そのなかで、レトルトのカルボナーラがいかに難しいかを物語る一幕が注目を集めました。
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話題になったのは、キユーピーの「あえるパスタソース カルボナーラ 濃厚チーズ仕立て」の審査。同社がマヨネーズで培った乳化の技術を応用して、日本人好みのクリーミーな味わいにこだわって作られた商品です。
しかし、試食した審査員たちは頭を抱えて悩みはじめ、「カルボナーラとは?」が議論に。
一流イタリア料理人からは「世間一般の人たちも、カルボナーラはこういうホワイトソースベースのものと認識している方が多い?」「(本来のカルボナーラは)卵ソースですから、ほぼ卵なので、まるで傾向が違う」といった声が。
キユーピーの担当者からは「レトルト食品は後で強い加熱をかけるため、チーズや卵などたんぱく質が多いものはどうしてもボソボソしてしまう」ことや、「(これ以上卵黄の比率を高くすると)殺菌をかけた後で、たんぱく質のつぶつぶができてしまう」など、レトルト食品で卵を扱うことの難しさも説明されました。
「改善点があれば良いんですけど、“レトルト”ですからね!」と声を上げる審査員もみられたものの、最終的に7人中4人の審査員が不合格を出す結果に。
不合格を出した審査員からは「ソースの味が悪いという訳ではない」としながらも、「“カルボナーラ”であるかどうか、単純にそれが見極めになってしまう」と、非常に難しい審査だったという声が。
一方で、合格を出したハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄の総料理長・古村和也シェフは「ソース自体はおいしかった。卵の感じとかも間違った方向ではないと思う」と評し、「レトルトのカルボナーラのクオリティを引っ張っていくのは、卵の取り扱いに一番長けているキユーピーさんの使命なんじゃないか。期待を込めて、もっと開発していってほしい」と、同社を激励しました。
一流シェフと企業が本気でぶつかり合ったこの一幕には、「これは仕方ない…本場のカルボナーラと違うもの。でも企業努力も凄い」「みんな、開発側もジャッジ側も『レトルトでも美味しいカルボナーラを作るにはどうするか』をめちゃめちゃ真剣に考えてんだよ。これぞがちんこだよ」と多くの反響が。
何気なく食べていたレトルトのカルボナーラには、凄まじい企業努力が詰まっていたことに「うちの偏食次男、これでカルボナーラ食べられるようになったから、めちゃくちゃ感謝してます! キユーピーさん!」「企業努力でとってもおいしいパスタソースを作ってくれてるキユーピー。カルボナーラ、まじでうまいから!」と感謝の声もつぶやかれています。
以上、Sirabeeから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部