イオン、「アレを手渡し」したら「売上5倍」「レビュー数増加」

イオンは23年7月からネット専用スーパー「Green Beans」を展開。
Green Beansでは、昨年6月からでご注文頂いたお客さまに注文品をお届けする際、配達員(デリバリークルー)がメーカー試供品を“お客さまに手渡し”し、商品を認知・体験してもらうサンプリングサービスを開始した。
広告業の一環であり、顧客の反応を分析して広告主にデータを報告、商品を売り込みたいメーカーから収益を得るビジネスモデルだ。
代表的な試供品サンプリング手法には、商業施設内での配布のほか、街中で配る方法などがある。
配達時のサンプリングでは個数が限られそうだが…。
Green Beansを運営するイオンネクスト株式会社のメディアビジネス推進 担当部長、藤田泰寛氏は語る。
「これまでサンプリングでは試供品を渡すだけでメーカー側は試供品受取り後の購買動向などを追跡することができません。これではサンプリングを実施するメーカー側はサンプリングに対する費用対効果を評価できません」
「試供品を受け取った人が、実際に購買につながったかなどの費用対効果分析、購買分析、試供品を受け取った人が誰なの?などマーケティングに必要な施策結果の評価ができません」
「弊社の『試供品手渡しサンプリング』ではそれらの課題全てを解決し精緻な費用対効果分析、購買行動などのデータ分析が可能です」
顧客ID単位で注文から配送までを管理しているGreen Beans。
試供品手渡しサンプリングはお客さま宅に配送する際に配送員(デイバリークルー)が手渡しで試供品を渡すため、顧客ID単位で誰に試供品を渡したのか、その後実購買に至ったのか顧客ID単位で分析が可能なのだ。
また、試供品にはQRコードが同封してあり、消費者はQRコードを通じて専用サイトに入り、試供品の評価を入力できる仕様となっている。入力された評価内容はメーカーに共有される。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/company/post_387731.html
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手渡し自体は「アナログ」だが、「デジタル」を活用した広告サービスである。
サンプリング後にGreen Beans内での売上が5倍に伸びたり、レビュー数が増えたりする効果も見られたそうだ。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/company/post_387731.html
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「冷凍食品を配れることも強みの一つです。冷凍食品は近年、需要が高まっており、市場が拡大しています」
「夏場に溶けやすくて配るのが大変なアイスやチョコレート類も、Green Beansのサンプリングでは対応できます」
現在、サンプリングを行っているのは主に食品。
Green Beansでは文房具やコスメ用品、トイレタリー商品なども販売しているため、今後は食品以外のサンプリングぬも注力するという。
手渡し広告はネットスーパー界の新たな広告手段として定着するか、今後の動向に注目だ。
以上、詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部