World、重大発表

サム・アルトマン氏(OpenAIのCEO)とアレックス・ブラニア氏(Tools for HumanityのCEO)ら、注目のスタートアップ・Worldの共同設立者が、米国で2025年4月30日にイベント「At Last」に出演。
Worldcoin (ワールドコイン:WLD)、World ID、World Appなどの新たな取り組みについて語り、、新機能「World Chat」の導入や、新たなグローバルパートナーシップ「Razer」といった重大な発表を行なった。
「人間の本人確認や価値の交換について明確なニーズがあった。そしてクレイジーな方法を考えついた」
とサム・アルトマン氏。
米国でWorld関連のサービスを5月1日から開始するという。
虹彩認証システム「Orb」については「Orb Mini」を2026年にリリース。
初のモバイルバージョンで、どこでも認証が可能になる。
アレックス・ブラニア氏は「World IDのゲーム、デーティング、ソーシャル利用に注力し、本人確認などに役立てたい」と述べ、マッチングアプリ・Tinderを運営するMatch Groupとの提携を発表。
World Appのサービスにおいても、決済大手Visaと連携しWorldカードを発行。
Circleとの連携でステーブルコインの提供も拡大していく。
アレックス・ブラニア氏は「成功すれば個人や行政、企業など誰にとっても重大なインフラになる。だからオープンプロトコルにする必要がある」と力強く述べた。
Worldは「人類のためのスーパーアプリ」になることを目指していくとも宣言。
今回のイベントで注目すべきは、新プロダクト「World Card」の発表だ。
決済大手Visaと連携しWorld Cardを発行。
ポストAGI(汎用人工知能)ワールドの金融のビジョンを実現すべく、世界中の1億以上の店舗で利用を可能にする。
Worldは世界中でテクノロジーのインフラになることを目指しており、既存の金融システムの恩恵を受けられない層が多く残る開発途上国などで積極的にプロモーションを行っている。
テクノロジーを開発する一方で、人間中心主義を推し進めているのが興味深い点。
AIサービスを次々とリリースしてAIを熟知しているからこそ、その先々で人々や社会が直面する問題を察知し、先回りしてソリューションを開発しているようだ。
自分たちのサービスで世界を変えることで、また新たなニーズを生み出していると言えるだろう。
以上、詳細はBUSINESS JOURNALをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部