スシロー、全店一斉休業「非常にありがたい」

全国に646店舗(2024年9月末現在)を展開し、売上高、店舗数ベースでは国内回転寿司チェーン業界1位のスシロー。
勢いに乗る同社が、国内全店舗の一斉休業を行う理由は何か。
運営会社であるFOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)は次のように説明する。
「『より働きやすい環境づくり』を検討する中で、2019年に同じ店舗の人とコミュニケーションをとることや、家族と過ごすため『店舗が一斉に休める休業日がほしい』という声があったと確認しております。こういった従業員の声をもとに一斉休業を検討し実施しました」
「それ以降、従業員やそのご家族からの高い反響を受け引き続き『より働きやすい環境づくり』一環として実施を継続しております。従業員は有休を取得することで個別の休暇も取得できます」
2日間の全店休業は、売上減など業績に一定の影響が出ると考えられるが…
「業績全体に与えるインパクトは、現時点では軽微なものと捉えております」
従業員からは『家族と過ごすことができ、心身ともにリフレッシュすることができた』『休みの日に同じ店舗の仲間とコミュニケーションが取れた』という声が集まっているようだ。
外食チェーン関係者は語る。
「一般的に外食チェーンの店長やエリアマネージャーなどの社員の場合、休暇を取得しても店舗で何か問題が生じれば出勤しなければならないし、スタッフから電話で問い合わせがくるというのは避けられません」
「要は店が営業している以上は、いくら自分が休暇を取得していても、気が休まらないという状況に陥りやすい。なので、強制的に一斉休業になるというのは、社員本人のみならず家族にとっても、非常にありがたいことでしょう」
「飲食業界は以前からキツイというイメージがあり敬遠されがちな上に、昨今の人手不足が重なり、人材の確保・維持に苦労していますが、スタッフの離職を防ぐうえで重要な要素となるのが、職場の良好な人間関係です」
「一斉休業によって職場のスタッフ同士が遊びや食事に行って親睦を深めてくれれば、離職防止にもつながります。よって、さまざまな面を踏まえると、スシローの一斉休業というのは、世間の想像以上に大きな効果があると考えられます」
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編集者:いまトピ編集部