2025/5/25 13:00

「食べログ離れ」どころか「売上は過去最高を更新」…理由は「〇〇が増えた」から

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数年前からメディアやインターネット上では「若者の食べログ離れ」が進んでいるといわれている。

しかし、「食べログ」を運営するカカクコムの発表によれば、サイトの月間ページビュー(PV)数は23億を超え、年間売上は約330億円(25年3月期実績)と、現在も同事業の売上は対前年比で約20%増の成長を続け、過去最高を更新といるというのだ。

なぜ「食べログ離れ」などといわれるのか。

そして、事業が順調に成長している理由はなんなのか。

「食べログ」事業を総括するカカクコム上級執行役員・鴻池拓氏に話を聞いた。

――数字ベースでは好調なのになぜ「若者の食べログ離れ」と言われたのでしょうか。

以前から我々のサービスは、対象を若い方に絞った場合、弱い部分があるんです。

例えば学生さんは社会人に比べ、会食やミーティングのためにお店を予約する場面は少ないですよね。また社会人は営業や出張で知らない街に行く機会が多いため、学生さんに比べ「ここにはどんなお店があるのかな?」と検索する場面が多くなります。このため、「20代半ばからよく使うようになった」というユーザーが多いのです。

またユーザーの皆さんが飲食店を探す時にインスタグラムやGoogleマップを使うなど、以前よりお店探しの手段が多様化しており、それらが「食べログ離れ」と言われる原因になったのかもしれません。

かし食べログが使われなくなったということではなく、インスタやGoogleマップなどと食べログは併用されている状況だと考えています。

――では逆に、ユーザー数も業績も伸びている理由は。

様々な要因がありますが、中でも大きいのは、食べログでネット予約できるお店が増えたことです。

私たちは2020年頃から、サイトやアプリからシームレスに予約がとれるお店を増やすため努力を重ねてきました。例えばシステムはお店に無料で提供し、手数料はネット予約をした上で実際にご来店いただいたお客様の人数に応じていただいています。これならお店にリスクはありません。

さらに、導入時にはスタッフが全国のお店に手厚いサポートを実施しています。

――他の口コミメディアと比較して、口コミの質の違い、というものはあるのでしょうか。

当社の口コミには満足した内容も不満足だった内容も、両方掲載していますが、「誹謗中傷」は掲載されないという特徴があります。なかには「それ(誹謗中傷)も含めて読みたい」というユーザーもいますが、見て不愉快になることがないよう、一つひとつの口コミを確認するなど運用には非常に注力しています。その点に安心感を持つユーザーも多いんです。


記者の調べだが、「食べログ離れ」を指摘する記事は具体的な数字が乏しい。ネガティブな記事には一定数のファンがいるため、閲覧数を稼ぐことができる。メディアのなかには「叩ける弱者(反論してこない企業や著名人)」を探しているところもある。

XなどSNSのコメントを利用すれば取材に費用もかからない。イコール、制作費が少なく、多くの読者に読まれるコスパが良い記事をつくれるのだ。

食べログは点数の算出基準について公開しているが、点数を算出するアルゴリズムの詳細が公開していない。

その理由について食べログは、公開することによって不正に対策をする業者や店舗が出てくることを防ぐためだと説明している。

以上、その他詳細はビジネスジャーナルをご覧ください。

「食べログ離れ」どころか売上は毎年20%成長…徹底したアプリ改善と店舗支援 | ビジネスジャーナル「食べログ離れ」どころか売上は毎年20%成長…徹底したアプリ改善と店舗支援 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部