日本人の81.8%「分からない」回答→『奥の手』は右手?左手?正解は・・・

「最後の切り札として奥の手を使う」。そんな言い回しを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
では、その「奥の手」が左右どちらの手を指すのかご存じですか?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女709名を対象に「奥の手」に関する意識調査を行ったところ、全体で4.3%の人が「右手」と回答。
また、全体で81.8%の人が「分からない」と答えました。
なお、正しいのは「左手」で、編集部の調査では全体で13.8%の人が正しい回答を選択。
「奥の手」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
①奥義。極意。「奥の手を授かる」
②容易に人に知らせない、とっておきの策。最後の手段。「奥の手を使う」
③《古くは、左を右より大切に思い、尊んだところから》左のほうの手。一説に、二の腕。「我妹子 (わぎもこ) は釧 (くしろ) にあらなむ左手の我 (あ) が奥の手に巻きて去 (い)なましを」〈万・一七六六〉
では、なぜ「左手」が奥の手かというと、古代の日本では「右よりも左のほうが高貴」とされる価値観があり、宮中の儀式や席順においても「向かって左側の位置が上位」とされていました。
こうした背景から「大切なものほど普段は控え、ここぞという場面で初めて使うべき」という考えが生まれ、そこから転じて切り札や秘策を「奥の手」と呼ぶようになったとされています。
日常会話やビジネスシーンでもよく使われる表現ですが、語源を知っておくと、より深みのある使い方ができるのではないでしょうか。
以上、Sirabeeよりご紹介しました。
編集者:いまトピ編集部