ロピア「フジテレビの救世主に?」激動の2025年

人気スーパーのロピアと、その運営会社「OIC(オイシー)グループ」の近況を スーパーマーケットファンが紹介。
豊富な品揃えやお買い得商品の多さが魅力の精肉部門や、大容量で安いオリジナル惣菜などが人気のロピア。
“映え”を意識したダイナミックなオリジナル商品や独特な経営方針から「日本版コストコ」「スーパーの異端児」などとも呼ばれるロピアですが、OICグループは今年3月に新経営理念やリニューアルしたコーポレートロゴを発表。2031年までに「売上高2兆円」を目指して、近年さまざまな動きを見せています。
2025年上半期のポイント①:ロピア、ついに「現金のみ」を廃止
長らくレジ周囲に「現金払いのみ」の文字が躍っていたことでおなじみのロピアですが、3月からロピア公式アプリを使った「アプリ支払い」が順次スタート。さらに、チャージを対象としたポイントプログラム「C(シー)」も初夏から開始予定。
2025年上半期のポイント②:ロピア店舗急増も、沖縄進出は頓挫?
31年までに「300店舗体制」を目指すOICグループですが、24年2月時点で約90店舗だったロピアの店舗数は、現在125店舗(国内118店舗、海外7店舗)まで増加。
ただ、先月、昨年3月にオープンしたばかりの沖縄1号店(沖縄国際通り店)が突如閉店。ロピアは昨年、沖縄で24時間営業のスーパー「フレッシュプラザユニオン」などを運営する「野嵩商会」とフランチャイズ契約を結び、「県内20店舗を目指す」としていましたが、何かしらの理由で先月をもってフランチャイズ契約が終了したようです。
2025年上半期のポイント③:OICグループ『サザエさん』のスポンサーに!
元SMAPの中居正広さんと元社員のトラブルなどの影響で、続々とスポンサーが離れてしまったフジテレビ。国民的アニメ『サザエさん』も例外ではなく、2月から“提供社ゼロ”になったことが話題に。
そんな窮状にフジがあえぐ中、OICグループは4月から『サザエさん』のスポンサーとなり、CMを放送。フジの救世主となった同グループですが、家族層に明るくアプローチするロピアと『サザエさん』の相性は抜群。
2025年上半期のポイント④:企業買収が破竹の勢い!
31年までにグループ会社100社」を目指し、破竹の勢いで企業買収を繰り返しているOICグループ。
今年2月時点で33社が参画していましたが、その後も以下の企業を買収しています。
・最先端スマート農業を展開する「有限会社アグリマインド」
・東京・銀座のレストランバー「THE HAMILTON」
・米飯を中心とした食品加工メーカー「コメックス株式会社」
・餡子の製造を行う「株式会社岩村製餡工場」
・長野県の生産工場「株式会社キノラボ」
・老舗酒類メーカー「相生ユニビオ株式会社」
2025年上半期のポイント⑤:飲食店が増加……肉以外も!
OICグループが運営する飲食店が増加中!3月には「中目黒中勢以」と新業態「ホルモンなかせい」を2店舗同時オープンしたほか、今月12日には人気ステーキチェーン「THE BIFTEKI」の4店舗目を東京・丸の内にオープン。
4月には、東京ミッドタウン日比谷のそば屋「そばがみ」をはじめ、日本料理人・神谷昌孝氏が手掛ける飲食事業を承継することを発表。今後は幅広いジャンルの飲食店を展開していくのかもしれません。
ほかにも気になる動向が目白押しのロピアとOICグループ。今後も目が離せません。
編集者:いまトピ編集部