カレー、ゾッとした「加熱しても意味なし」

『酷暑』という言葉がふさわしいほど、エアコンを稼働させても、流れ出る汗水は止まりません。
そんな気温が高い夏でも、夜食として人気の高いメニューが、カレーライス。
心身が疲れやすいからこそ、暑い日はがっつりと食事をとることにしている人も多いのではないでしょうか。
しかし、暑い日にカレーライスなどの煮込み料理をするにあたって、大きな落とし穴が。
農林水産省はSNSアカウントなどを通して、ウェルシュ菌による食中毒について注意喚起。
ウェルシュ菌は、食中毒を引き起こす細菌。特に、酸素の少ない環境下で増殖しやすく、厄介なことに、加熱しても滅することができません。
食中毒対策として、念入りに料理を加熱するよう意識している人は少なくないはず。しかしウェルシュ菌のような、熱に強い細菌が残っている可能性もあるのです。
ウェルシュ菌で食中毒を引き起こすと、食後、平均10時間ほどで腹痛や下痢などに見舞われるのだとか。
主にウェルシュ菌は、料理を放置することで増殖。夏は食べ物が傷みやすいため、改めて注意したいところです。
食中毒を防ぐ方法として、農林水産省は以下のようにアドバイスをしています。
・常温のまま放置せず、できるだけその日のうちに食べきる
ウェルシュ菌が増えることのできる温度帯は約12~50℃とされており、常温のまま長時間放置すると、ウェルシュ菌が増殖してしまいます。増殖する前に、できるだけ早く食べきるようにしましょう。
・保存の際は、小分けするなどして、できるだけ早く冷ます
作った煮込み料理を保存する際は、あら熱をできるだけ早く取り、速やかに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。底の浅い平たい容器や保存用の袋に小分けにすると、温度が早く下がりやすくなります。
・再加熱の際は、おたまで鍋底までかき混ぜ、中心までしっかりと加熱する
よくかき混ぜることで、カレーなどのとろみのある煮込み料理も、まんべんなく加熱ができます。加熱することで、ウェルシュ菌が出した毒素を不活化できます。 しかし、芽胞は熱に強いため、注意が必要です。
ネットでは、
「勘違いをしていた!そうだったのか…」
「自分も危なかったかも」
と、「しっかりと加熱すれば、食中毒を防ぐことができる」と思っていた人からの声が。
食事を最大限に楽しんで暑い夏を乗り切るためにも、しっかりと覚えておきましょう!
編集者:いまトピ編集部